2023 Fiscal Year Research-status Report
英語のly副詞の記述的研究および副詞辞典編纂のための辞書学的研究
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19K00695
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
滝沢 直宏 立命館大学, 言語教育情報研究科, 教授 (60252285)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | ly副詞 / 大規模コーパス / 英語教育への応用 / 分離不定詞 / コロケーション |
Outline of Annual Research Achievements |
立命館大学・国際言語文化研究所主催・連続講座「言語研究のためのデータ獲得の方法論、そして言語の機械処理」を企画した。その中で、「言語研究のデータ獲得3:コーパス」(2023年10月20日:立命館大学)を発表した。発表した内容は、『立命館言語文化研究』に入稿し、印刷中である。現代英語談話会(第99回) (2023年12月10日:京都大学)で、「副詞とSemantic Prosody」というテーマで発表した。この内容は、論文として刊行する予定である。立命館大学・国際言語文化研究所主催・シンポジウム「話し言葉の文法とコーパス、そして英語教育」(2024年2月12日:立命館大学)を企画した。その中で、「ly副詞の諸相:書き言葉と話し言葉」について発表した。この発表では、ly副詞も関係する分離不定詞について扱った。発表した内容は、論文として刊行する予定である。『英文法を活かす(仮)』(2024年度中に開拓社から刊行される予定)から刊行予定の「文法と表現の接点:中学必須単語を有効に使う」も既に入稿済みである。これにもly副詞に関わる内容が含まれている。 英語の語法文法に関する書籍を出版予定であり、共著者(1名)とは、頻繁に打ち合わせを行った。また出版社の編集者とも、よりよい本とするため、意見を頂戴している。 現在、利用可能な巨大なコーパス(140億語)からの機械的データ処理は、既に完了している。どのような形式で発表するのが良いのか検討した。コーパスはいかに巨大であっても、網羅性を可能な限り確保するには、日頃から様々なジャンルの現代英語自体の観察が欠かせない。観察中に出会ったly副詞については、既存の辞書には未だ十分な記述に欠けるものもあるので、どのような記述が妥当であるかを検討している。 『正規表現と言語研究』(仮)の執筆を引き続き、行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
可能な限り、網羅性を確保しようとしているので、大規模コーパス処理に思いの外、時間がかかったが、それも概ね、完了している。コーパス処理の結果に基づき、成果の一部を書籍にまとめるべく出版社と交渉しているが、こちらの都合により、その交渉にやや遅れが生じている。
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Strategy for Future Research Activity |
ly副詞が関わるコロケーションまた英語表現力の向上を目指した書籍の刊行、コーパス利用のための正規表現の書籍の刊行を計画している。また、立命館大学・国際言語文化研究所の主催により、一般公開のシンポジウムを今年度に引き続き、計画することを目指す。
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Causes of Carryover |
出張が予定通りにできなかったため、残額が生じた。2024年度においては、立命館大学・国際言語文化研究所と共催で一般公開のシンポジウムの企画を行う予定である。
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