2022 Fiscal Year Research-status Report
日韓中の接触場面における対人関係構築とコミュニケーションスタイルに関する対照研究
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19K00707
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
許 明子 名古屋大学, 国際本部, 教授 (10322611)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
永井 絢子 国際大学, 言語教育研究センター, 講師(移行) (00808751)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | PAC分析 / 不安 / デンドログラム / クラスター分析 |
Outline of Annual Research Achievements |
COVID-19の影響により、2021年から人の移動が制限されることになり、2022年度も異文化間の交流が実施できなくなった。それに伴い、外国人日本語学習者が日本語母語話者とコミュニケーション活動を行う機会がなくなり、孤立する外国人学生も増加している。そこで、対人関係構築の障害となる要因としてCOVID-19の影響による心理的な変化について調査を行った。 調査対象者は日本国内に滞在している大学院在学中の留学生3名、来日できず母国でオンラインだけで授業や研究活動を行っている留学生3名を対象に、PAC分析(個人別態度構造分析:Analysis of Personal Attitude Construct)を行った。PAC分析によって留学生の対人関係やコミュニケーション活動に関する問題や不安に感じている点等、心理的な特徴が明らかになった。 それによって今後アフターコロナにおける異文化間コミュニケーション活動の在り方に関する示唆が得られ、コロナ後の対人関係の構築を支援するための活動を提案したいと考えている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
COVID-19の影響の長期化により、初対面同士の会話調査が実施できず、オンラインを活用した調査を実施し分析している。本来であれば初対面から定期的に縦断的な会話調査を実施し対人関係の変化を分析する予定であるが、対面の調査が実施できないことから計画を変更し単発のオンライン調査を実施している。 留学生の心理的な不安に関する調査を実施し、コミュニケーション活動の問題点を分析するとともに、断りの言語行動を設定しオンラインで調査を実施している。
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Strategy for Future Research Activity |
2023年度から対面による会話やコミュニケーション活動に関する制限が徐々に緩和されるようになったことから、初対面同士の接触場面を設定し会話調査を実施する予定である。初対面同士の留学生と日本人学生のペアが1か月に1回ほど定期的に会話を行い、対人関係の変化と話題選択について分析を行う予定である。 現在、調査対象者を募集しているところであり、近日中に会話調査が開始できる見込みである。
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Causes of Carryover |
COVID-19の影響により対面による会話調査が実施できず、Zoomを利用して調査を実施したため、調査を実施するための予算が執行できなかった。
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