2020 Fiscal Year Research-status Report
Development of Non-Native Speaker-Oriented Model for Second Language Learning
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19K00741
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Research Institution | University of the Ryukyus |
Principal Investigator |
山元 淑乃 琉球大学, グローバル教育支援機構, 准教授 (50468071)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大谷 尚 名古屋大学, 教育発達科学研究科, 特任教授 (50128162)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | ネイティブスピーカー志向 / ノンネイティブ / 発話キャラクタ / キャラ / 質的研究 / SCAT / ライフストーリー / チャンプリンガル |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的(非ネイティブスピーカー志向のオルタナティブな日本語学習モデルを提示すること)達成にむけ、非ネイティブスピーカー志向を保持すると考えられる外国語学習者、およびネイティブスピーカー志向を保持すると考えられる外国学習者に対して、半構造化インタビューを実施し、ライフストーリーの構築とそのSCATを用いた質的分析を進めている。昨年度には、非ネイティブスピーカー志向の第二言語学習の特徴として、(1) 第二言語でのキャラクタを意図的に設定して演出し、それを省察する。(2) 第二言語の文化に敬意を持ち、改まりと丁寧さを重視する。(3) 何語であるかに関わらず言葉を大切に、構造を正確に使用する。(4)伝えたいメッセージを明確に持つ。という4つの特徴が見出された。 これに対し、ネイティブスピーカー志向を保持する日本人英語学習者のライフストーリーを分析したところ、上記4つの要素は観察されず、これまでの研究に基づく見解を支持する結果となった。本事例については研究論文を執筆・投稿し、現在採択結果を待っている。 並行して、ネイティブスピーカー志向尺度の作成に向けて、試験的調査を継続している。 また、日本におけるネイティブスピーカー志向払拭に向けた取り組みとして、「チャンプリンガル(言語の多様性を尊重し、誰一人取り残さず、伝え合うことを信念とした言語使用)」という概念を提唱した教育実践を始めている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
令和2年度に予定していた欧州での調査が、新型コロナウィルスの影響で実施できなくなったため。オンラインによる調査を試みたが、満足いく回答数を得られていない。やはり現地に赴き、調査する必要があると考えられる。
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Strategy for Future Research Activity |
コロナウィルスが収束し次第、尺度作成のための量的調査を開始する。インタビュー調査は引き続き継続し、分析を進める。
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Causes of Carryover |
新型コロナウィルスの影響で、海外における質問調査を延期したため。新型コロナウィルスによる海外渡航規制が解除され次第、令和3年度または令和4年度に調査を実施するため、次年度使用額について執行予定である。
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