2022 Fiscal Year Research-status Report
Development of Non-Native Speaker-Oriented Model for Second Language Learning
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19K00741
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Research Institution | University of the Ryukyus |
Principal Investigator |
山元 淑乃 琉球大学, グローバル教育支援機構, 准教授 (50468071)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大谷 尚 名古屋経済大学, 人間生活科学部教育保育学科, 特任教授 (50128162)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 非ネイティブスピーカー / 質的研究 / チャンプリンガル / ネイティブスピーカー志向 / SCAT |
Outline of Annual Research Achievements |
コロナ禍で遅れていたデータ採取と分析を進めた。 SDGsの根本的な考え方となっている「誰一人取り残さない」という信念を言語教育実践に応用し、チャンプリンガル(その場の誰一人取り残さないことを尊重する、多様な言語使用へのポリシーを表す造語)という概念が、非ネイティブスピーカー志向の言語教育において、有効である可能性を見出し、教育実践とデータ採取および分析を行った。実践に参加した研究協力者(大学生・高校生・地域住民)に対してインタビューとフォーカスグループを実施し、データを分析、考察中である。 また、非ネイティブスピーカー志向の第二言語学習者の言語学習とその後のキャリアについて、インタビュー調査によるデータ採取と分析も継続している。そのうち、フランス人日本語学習者から「礼節重視」「非ネイティブスピーカー性の意図的な保持」「古典的な第二言語の継続的な大量インプット」「文法重視の志向」等の有効な概念が見出されている。 上記の考え方や教育実践等について、広く一般の方々にも公表すべく、沖縄の地方紙「沖縄タイムス」に計6回のコラムの連載を予定している。現在2回目が発行されているが、学内外から好評を得ている。 今後、最終年度にむけて、これまでに産出された概念とその相関、それらを応用した教育実践の成果をまとめ、学会誌や学会発表だけでなく、一般読者・視聴者を対象としたメディアでも広く公開していく予定で、準備を進めている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
コロナ禍と体調不良により、データ分析と検討に時間を要したため。
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Strategy for Future Research Activity |
最終年度にむけて、論文執筆と公開を行う。
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Causes of Carryover |
コロナ禍により海外出張を見合わせたため。次年度繰越金は、主にインタビューのフォローアップ調査および報告のための出張費にあてる予定である。
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Research Products
(1 results)