2021 Fiscal Year Research-status Report
A Study on Japanese as L2 Users' Ability to Initiate or Finish Small Talks between Two or Three Participants
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19K00750
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Research Institution | Nanzan University |
Principal Investigator |
鎌田 修 南山大学, 人文学部, 研究員 (20257760)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
立部 文崇 徳山大学, 経済学部, 准教授 (10724081)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 雑談力 / 接触場面 / 3者間会話 / プロフィシェンシー / 第二言語習得 / 人間関係の維持 / 自然発話 / ロールプレイ |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究課題は、日本語を第二言語とする話者(以下、JSL話者)とのコミュニケーション研究の一環として、JSL話者がもつ雑談能力がどのように向上していくのか、また向上していく過程においてどのような特徴が見られるのかを明らかにし、かつ、JSL話者の雑談能力の育成に関しても検討することを目的にしている。 これらを明らかにするために、JSL話者がおこなう雑談会話のデータを収集し、分析を試みることとしてきた。初年度(2019)には、これらのデータの収集を行うにあたり、理論基盤の構築に努めた。これらの成果をもとに2020年度はデータの収集をおこなう予定であったが、コロナ禍の影響によりデータ収集を進めることができない状況に陥った。しかし、研究分担者とはzoomによる会議を数回実施し、オンライン雑談でのデータ収集の可否、また実際のデータ収集にあたっての実際の手続きについて議論をおこなった。オンラインでのデータ収集については、オンライン会話と対面での会話の違いが、現段階では明確ではないとの理由で見送ることとした。 2021年度も新型コロナの影響をまともに受けることになり、実質的な活動が困難ではあったが、それでも状況によっては、量的に限られてはいたが、対面上の雑談データ収集が可能でもあった。自然発生的に生まれた母語話者と非母語話者の雑談データに加え、研究実施者(代表者・分担者)の近隣に在住する対象者を中心に被験者(データ収集協力者)の募集を行なった結果、母語話者と非母語話者による対面上の即時的ロールプレイが実施でき、その分析を試みた。ただ、この新型コロナの影響はかなり大きく、初期の研究目的の達成には程遠い状態であるため、研究期間を2022年度まで延長することを申請し承認された。今後、3者間の雑談データの収集、雑談力の定義確立にも取り組み、最終的な目的が達成できるよう励む。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
研究計画上の予定より1年半程度の遅れが生じている状態にある。上述のとおりコロナ禍の影響により対面での雑談データの収集が非常に限られていることが大きな要因となっている。
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Strategy for Future Research Activity |
幸い、新型コロナウイルスはおさまりつつあるようで、データの収集が再開できると思われる。二者間会話に加え、今年度こそ3者間会話のデータを収集し、分析を試みたい。また、万が一、新型コロナが治らない場合、アクリル板などを用いて飛沫による感染拡大を防止し、データ収集をおこなう。また代表者、分担者の近隣の協力者を募ることにより都道府県をまたぐ協力者の移動などはおこなわないように配慮する。 アウトリーチ活動についても、オンラインで開催される学会にて積極的に発表をおこなっていく。成果発表のためのシンポジウムも行いたいと考えている。
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Causes of Carryover |
新型コロナ禍のため十分な活動ができなかったのが理由です。使用計画は、データ収集、会議開催、アウトリーチ活動のためとします。
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