2023 Fiscal Year Research-status Report
An exploratory study on evaluating elementary school students' performance of English by using assessment rubrics
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19K00762
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Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
中山 晃 愛媛大学, 教育・学生支援機構, 教授 (70364495)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉田 広毅 関東学院大学, 国際文化学部, 教授 (40350897)
三浦 優生 愛媛大学, 教育・学生支援機構, 准教授 (40612320)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 外国語教育 / 小学校 / ルーブリック / 評価・測定 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究計画5年目(令和5年度)の研究目標は、ICTを活用した英語のパフォーマンス評価ルーブリックのアプリケーション化に向けたプログラムの動作確認とパフォーマンス評価を含めた言語教育の成果指標に関する最新の研究成果の聴講及び資料収集、本年度までの研究成果の発表であった。本研究課題の物品費で購入したタブレット端末を利用し、動作のチェックを行った。ダミーのクラス名簿(十数名分)を表計算ファイルで作成し、そこからランダムでペアを画面上に呼び出し、ペアでの英会話を評価するシュミレーションを行った。タッチパネルで評価を入力(選択)する際にプルダウンメニューの画面上の幅が狭いため、入力のしづらさが確認できたが、おおむね想定した挙動となった。また、評価項目の精選のため、研究協力者(教職大学院生を含む)に言語教育に関する学会に参加してもらい、情報収集を行った。これら一覧の成果を公表するために、国際会議(米国応用言語学会、American Association of Applied Linguistics)にポスター発表の枠で応募し、採択されたため、年度末に発表した。発表を聞きに来られた参加者からは、紙媒体でパフォーマンス評価を行う際の煩雑さから解放されるので、プログラムをカスタマイズして使わせてほしいというコメントや、評価項目を、各国や地域の実情に合わせて変更できる仕様にしてほしいといった要望をいただいた。デジタルトランスフォーメーション(DX)にもつながる開発アイデアとして次年度以降の課題としたい。その他、評価項目の内容については、英語が第二言語習得環境におけるベンチマークと異なる部分があり、その内容との整合性やユニークさにコメントをいただいた。我が国のように英語が生活言語ではない外国語学習環境における英語のスキルの到達目標の在り方についても、今後の検討課題としたい。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
予定していたプログラムの動作確認と国際会議での発表を遂行できたため。
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Strategy for Future Research Activity |
パフォーマンス評価ルーブリックの評価項目(コンテンツ)を増やし、評価の幅を持たせることで、個別の事情にも対応できるように工夫する。次年度は最終年度となるので、このプログラムを研究会等で紹介し、広く周知する。
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Causes of Carryover |
新型感染症コロナウイルス感染拡大防止にかかる各種制約の影響により、国内外の学会がオンライン開催となり、次年度までに累積した旅費を支出することができなかったため。なお、今後は、コロナ禍前の状況になっているので、助成金を活用して各種研究会・学会に参加する予定である。
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