2019 Fiscal Year Research-status Report
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19K00782
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Research Institution | Hakodate National College of Technology |
Principal Investigator |
臼田 悦之 函館工業高等専門学校, 一般系, 教授 (00413708)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | タスク / タスク開発 / データベース / LMS / アプリケーション開発 |
Outline of Annual Research Achievements |
国内外のESL/EFLコースブックや指導教材にあるInput-based tasksやOutput-based tasksと考えられる活動を抽出し、タスクのタイプや特徴を調査しタスク開発の準備を進めた。そして、Willis and Willis (2007)の"Tasks based on spoken and written texts"の考え方を参考に検定教科書のテキスト(高等学校)を使ってInput-based reading taskを作成した。作成したタスクが学習者にどのように捉えられるのかを確認するために、同じテキストを用いて従来型の本文読解式のリーディング活動(文章読解→語句・文法説明→内容理解問題)と作成したリーディング・タスクを連続して実施し、質問紙調査(有効回答数167)を行って両者を比較した。その結果、前者より後者の方が「読もう」という動機づけが高かった。答えを探しながらなので理解しやすく、自分の考えと比較できてやりやすかったという意見が比較的多かった。前者を支持する学習者も少なからずおり、慣れているので安心して取り組めた、注意深く読む必要があるので内容が頭に入りやすかったなどの回答があった。今後のInput-based reading tasksを作成する際の参考となった。Output-based tasksの方は、新型コロナウイルス感染による影響でタスク遂行の依頼とデータ収集が実施できなくなり次年度へ回すことになった。対面での口頭によるコミュニケーションが主体のOutput-based tasksは、新型コロナウイルス感染の影響で今後しばらくの間密閉された教室で行うことは難しくなることが考えられる。それに対応できるタスク開発も視野に入れていく必要がある。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
文献調査やESL/EFLコースブックの調査を行いInput-based taskを作成した。作成したタスクを授業で確認し学習者からのフィードバックを基に改良を進めている。Output-based tasksの方は、新型コロナウイルス感染の影響で外国人によるタスクの遂行依頼とデータ収集ができなくなった。そのため次年度にデータ収集を中心に研究を進めていく。
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Strategy for Future Research Activity |
文型調査とコースブック調査は継続して行い、Input-basedとOutput-basedのタスクを開発する。新型コロナウイルスの影響で前年度実施できなかった外国人へのタスク遂行依頼とデータ収集を中心に進める。そして、収集した情報のデータベース化とアプリケーション開発の準備をする。また、学会やワークショップの機会を利用してタスク開発の考え方を発表する。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルス感染の影響で、データ収集のための海外出張や学会発表(2本)が中止になった。デー収集は遅れた分も含めて次年度行う予定である。
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Research Products
(3 results)