2022 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
19K00782
|
Research Institution | Hakodate National College of Technology |
Principal Investigator |
臼田 悦之 函館工業高等専門学校, 一般系, 教授 (00413708)
|
Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
|
Keywords | タスク / タスク開発 / データベース / タスク遂行 / 音声データ |
Outline of Annual Research Achievements |
Spot-the-difference タスクを作成し、ネィティブ・スピーカーによるタスク遂行データ(音声)を収集した。そして、音声データを文字起しし言語的特徴の分析を行った。2-gram 分析では、人や物を描写する時に必要な look like、there is、位置関係を表す next to、in front (of) などが高頻度で使われていた。イラストには様々な物、人、状況が描かれているので、これらは相手に効果的に伝える表現であることが分かる。Spot-the-difference タスクに特有な表現と考えられるもので、I see、the same、looking at、all right、what about がよく使われていた。特に I see... はタスク遂行中随所で使われ、Yes, I see her, too. などの確認の時だけでなく、I see a beautiful cloud with a rainbow... のように描写の始めに使われることも多かった。描写始めで使われる用法は日本の教科書にはなかなか見られないので、ポスト・タスクでの指導で target phrase になる。N-gram 分析では見えてこないが、高頻度語で20位以内に登場する with はイラスト描写には欠かせないものと考えられ、There's a woman next to him with a purse. のように「所有・所持」の意味で使われることもさることながら、I see a student with a white coat on. のように「付帯状況」での用法が多かった。また、with+O の後には現在分詞、過去分詞、副詞、前置詞+名詞などの表現が使われていたことから、ポスト・タスクでの指導ポイントになると言えよう。タスクを作るときにこれらを意識することで、Focused task を作ることも可能である。同じイラスト描写で Spot-the-difference タスクよりもシンプルな Same-or-different も作成したが、授業の帯活動として短時間で使うことができ、学習者の取り組みも活発で効果的であることが分かった。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
アプリケーションの開発が遅れているのと、タスク遂行データ収集が十分とは言えない。タスクを開発も更に進めていく必要がある。
|
Strategy for Future Research Activity |
タスクの開発、タスク遂行データの収集、トランスクリプト・データの蓄積を急ぐ。アプリケーションの開発を急ぎ、遅れを取り戻す。
|
Causes of Carryover |
新型コロナウイルス感染対策の影響で、学会参加・発表のオンライン化等で旅費が満足に使えなかった。アプリケーション開発、人件費・謝金の使用も遅れている。コロナの影響も小さくなってきたので、今後は遅れた分を取り戻す予定である。
|
Research Products
(1 results)