2020 Fiscal Year Research-status Report
A study on English education using AI, VR, and ICT
Project/Area Number |
19K00798
|
Research Institution | Aoyama Gakuin University |
Principal Investigator |
小張 敬之 青山学院大学, 経済学部, 教授 (00224303)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
菊池 尚代 青山学院大学, 地球社会共生学部, 教授 (70756577)
|
Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
|
Keywords | 反転授業 / CBL Project / PBL Project / 国際交流(COIL) / ZOOM オンライン授業 / Flipgrid / Line / Facebook |
Outline of Annual Research Achievements |
2020年度はコロナ禍中でAIやVRの貸し出しができず、本格的な授業実験の実施が不可能であった。予定通りの研究を行うことはできなかったが、2019年度に行った授業実験を別の角度から分析し、国際・国内の学会などで査読付きの研究発表や論文を出版した。AI/VRに関する文献資料を本や論文から検索し、現状どのように教育に応用されているかを検討した。前期7月と後期1月に、学生が個々でスマートフォンにスマートスピーカーAmazon Alexa をダウンロードすることによる英語学習など、機器を利用した自宅の自律学習を紹介し、オンライン授業を活用したブレンディッド学習を試みた。2020年度はCOVID-19の影響で、オンラインのみで授業を行ったが、反転授業(CBL, PBL)等のアクティブラーニングをZOOMのオンライン授業でも対面授業と同じように、英語力をつける事は可能であることが、アンケート調査や学生の発表を録画分析して、判明した。 2020年度後期には、スマートスピーカーの家庭学習とZoom, Facebook, Line, Messenger, and Flipgrid等を利用し、シンガポール国立大学の学生との交流も8週間ほど実施した。継続的に毎週90分程度、ZOOMで交流した場合(n=38名)と、毎週学生のみがグループでLine & Flipgrid等を利用して交流したグループ(n=68名)、2つのケースを比較した。グループごとにブレークアウトルームで交流を行い、最後の授業で、全体発表会を行った方が、国際交流に関しては、学生のプレゼンテーションを撮影し分析した結果、より効果的であった事が判明した。最後のアンケート調査から、英語力が伸びたと感じた(70%)、異文化間理解に繋がった(80%)、学習者相互評価(PeerEval)は効果的だった(65%)と回答している。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
コロナ禍の影響でVR/AIを貸し出す事ができず、授業実験を行う事が不可能だったため、現在の環境下では、当初の研究目標をクリアすることはかなり難しい状況である。しかし、オンラインの授業でも、海外から2週間に一度、CCC(Campus Crusade for Christ)の若いメンバーが授業に参加し、少数グループに分かれて、積極的に言語活動は行う事が可能であり、学生の英語力は徐々に向上している。これらの授業に追加して、AI/VR を学生に利用させれば、さらに英語力を向上させる事はかなり可能性が高い。特に、2021年度は、VRを利用した研究会やその実践例が紹介され出した。それらを参考にしながら、困難な状況下でどのように、Technologyを利用した英語教育を実施したら良いか、先行研究の事例を参考にしながら、研究を進めている。すでに、今年も、3つの国内・国際学会にプロポーザルが通り、現在準備中である。また、私が所属した経済学部全体で、大規模なVR/AIを利用した授業実験を開始している。今後は、経済学部とも協力をして研究を進めて行く予定である。
|
Strategy for Future Research Activity |
現在、コロナ禍中の状況で、ZOOMを利用した英語の授業を2つの大学で実施している。特に、CCC(Campus Crusade for Christ)のメンバーと協力して、2週間おきに授業に参加して頂き、少数グループで発表・討論・評価を行っている。授業に参加している学生全員がプレゼンテーションを行い、CCCの英語スピーカと討論を行い、Feedback を得ている。授業はすべて英語で行われ、学習者も徐々に英語でプレゼンテーションを行うことに慣れてきている。オンラインであっても、対面授業と同じように効果をあげる事は可能なようである。1年生の21名の英語のクラスで、事前・事後のProficiency test とアンケート調査を行う予定である。また、携帯電話でSmart speaker の代わりに、Alexaをダウンロードして英語のSpeaking の練習をさせる予定である。学習記録もとり、進捗状況を観察している。また、VR/AI を学生に現在は提供できないが、コロナの状況を見ながら、可能な限り貸し出しをしてVR/AIを利用した英語学習を予定している。また、共同研究をしている、経済学部では、VR/AIを60名に貸し出し、TOEIC & OPIc speaking test の事前・事後調査を行う予定である。すでに事前のアンケート調査は準備が完了して、5月の後半に実施をして、授業実験を開始する予定である。これらの授業実験を観察しながら、2021年度は、コロナ禍中における、ICT/VR/AI の効果的な利用と、国際交流も含めた、Collaborative learning の研究も行う予定である。(1)ZOOM 利用の英語教育、(2)CCCとの協力、(3)VR/AI/ICT利用、(4)国際交流 これらの4つを統合しながら、英語教育を推進していく研究を計画している。
|
Causes of Carryover |
コロナ禍中で授業実験が実施できずに、VR/AI等の器具、テストにかかる費用を使用しなかった。また、国際会議で数回発表する予定であったが、すべてオンラインの国際会議に変更になったために、予算の使用が大きく変更になった。そのために、PCのかなりスペックの高い物を購入して、オンライン授業を実施した。
|