2021 Fiscal Year Annual Research Report
認知言語学における言語習得原理を応用した小学校英語教材の開発・使用・検証研究
Project/Area Number |
19K00814
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Research Institution | Kansai Gaidai College |
Principal Investigator |
中野 研一郎 関西外国語大学短期大学部, 英米語学科, 教授 (10780405)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
黒川 愛子 帝塚山大学, 教育学部, 准教授 (50821526)
山梨 正明 関西外国語大学, 国際文化研究所, 教授 (80107086)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 英語教育(小・中・高等学校) / コンピュータ・プログラム / 認知言語学 / ICT / 身体性 / 脳科学 |
Outline of Annual Research Achievements |
「認知言語学における言語習得原理を応用した小学校英語教材の開発・使用・検証研究」は、2021年度を以って科研費助成研究の最終年度を迎えた。本助成により開発された、英語が英語のまま言語情報処理される脳内機構の構築を可能とする英語学習コンピュータ・プログラム(通称「ふくろう先生」)は、広く無料での使用が可能となるようWeb上(http://omni-creation.jp/index.html)にて公開した。 上記英語学習コンピュータ・プログラムは、身体活動を通して言語における意味と形式の関係を、母語を介さずに習得できる学習プロセスとして、認知言語学・外国語習得理論・脳科学の知見に基づいて具体化したものである。母語習得原理を外国語学習に応用した英語学習コンピュータ・プログラムであることから、本プログラムは原理的にすべての外国語学習において応用できるものとなっている。 この英語学習コンピュータ・プログラムは、特に2020年度より2年間に亘ったコロナウィルス禍の教育現場において、教室内での対面授業が難しい状況下の英語学習を補助する上で、高い学習効果を望めるものとなった。 上記英語学習コンピュータ・プログラムには、AIによる学習進進捗度及び学習理解度等を分析させるアルゴリズムを組み込むことも目標としていたが、助成金の枠内ではその費用までを賄うことが叶わなかった。本科研費研究により開発された英語学習コンピュータ・プログラムをベースに、AIによる学習進捗度及び学習理解度を解析させる機能を持たせ、学習者一人ひとりに最適化された学習プロセスを提供する「教育SDGsプラットフォーム」案が京都府のスーパーシティ構想において採択されており、開発費用の裏付けによる本学際研究プロジェクトの発展が望まれている。
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Research Products
(5 results)