2020 Fiscal Year Research-status Report
人口減少地域における異文化接触の実態と地域活性型教育プログラムに関する研究
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19K00816
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
山田 陽子 新潟大学, 人文社会科学系, 准教授 (10388473)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岸 保行 新潟大学, 人文社会科学系, 准教授 (50454088)
李 健泳 新潟大学, 人文社会科学系, 特任教授 (60212685)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | ツーリズム談話 / コロナ禍 / 観光ウェブサイト |
Outline of Annual Research Achievements |
令和2年度は、令和元年度に行った、新潟を訪れる訪日外国人旅行者(インバウンド)と彼らを迎える地域の人との間で行われるコミュニケーションの現状に関するインタビュー調査の結果を整理するところから始めた。 一方で、社会の状況としては、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、国外はもとより、国内の移動に関しても自粛や慎重な行動が求められる時期が続いた。しかし、地域経済の活性化に向け、政府の観光支援事業「GO TOトラベル」の企画・実施、各地方自治体による県民向けの宿泊割引キャンペーンの企画・実施など、感染症に対する対策を取りながら、人と人との交流を促す取り組みが行われるようになった。各地域が企画し開催するイベントは、人と人との交流を促す役割を果たしている。こうしたことから、観光ウェブサイト上でイベント情報を発信する際に日本語表現がどのように使われ、ツーリズム談話が構築されているのか、またツーリズム談話にコロナ禍の影響がどのように見られるのかを分析した。分析結果を論文にまとめ、『新潟大学経済論集』第110号(2021年3月発行)で発表した。 本論文の分析結果は調査対象地のイベントの特徴の一端を示すものであり、令和元年度に発表した山田・岸(2020)と合わせて、人口減少対策や地域活性化に向けた一方策として訪日外国人旅行者の来訪を促してきた地域において必要となる人材の育成を図る教育プログラムの内容を考える上で一助となる。これらの結果に挑戦的萌芽研究(2016年度~2018年度)での研究成果も加え、教育プログラムの内容について検討した。 さらに、コロナ禍における地域の観光について理解を深めるためのインタビュー調査を県内で実施した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、当初計画で予定していた調査を実施することができなかったため。
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Strategy for Future Research Activity |
コロナ禍にある現状そして今後の状況を見据えながら、研究を進めていく。当面は文献調査を中心に行う。また、当初計画では予定していたもののコロナ禍のため実施が困難になった調査がでてきた一方で、研究目的の観点からすると今後必要な調査が出てくることも予想される。そうした調査については、現状そして今後の状況を見ながら、調査方法等について検討する。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、当初計画で予定していた調査を実施することができなかったため、次年度使用額が生じた。コロナ禍にある現状、そして今後の状況を見据えながら、研究目的の達成に向けて必要となる調査に使用する予定である。
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