2021 Fiscal Year Research-status Report
人口減少地域における異文化接触の実態と地域活性型教育プログラムに関する研究
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19K00816
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
山田 陽子 新潟大学, 人文社会科学系, 准教授 (10388473)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岸 保行 新潟大学, 人文社会科学系, 准教授 (50454088)
李 健泳 新潟大学, 人文社会科学系, 特任教授 (60212685)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 交流人口の拡大に向けた取組 / ものづくりの説明に見られる言語表現 / 地域の暮らしの説明に見られる言語表現 / 日英語比較 |
Outline of Annual Research Achievements |
令和3年度は、人口減少地域における交流人口の拡大に向けた取組について理解を深めるため、特に国内外からの来訪者の増加に向けてどのような取組を行っているのかに焦点をあて、新潟県内を対象にアンケート調査を実施した。その上で、本調査によって得られたデータの整理・分析を開始した。 また、現在、酒蔵見学やものづくり体験など地域の文化や暮らしを体験する体験型プログラムへの関心が増してきている。ものづくりや地域の文化、暮らしを説明する人材がこれまで以上に求められること、そしてそうした人材として、例えば学生や市民がボランティアガイドとして活躍することがますます期待されることが予想される。そこで、地域の文化や暮らしを体験するプログラムで参加者への説明に見られる言語表現にはどのような特徴があるのか、また言語によってどのような違いがあるのか、というリサーチクェッションをたて、日本語と英語の場合を比較・考察した。分析データとしては、ものづくりに関する説明や地域の暮らしなどの紹介を日本語と英語で視聴することができるテレビ番組の部分を使用した。考察内容は論文としてまとめ、『言語の普遍性と個別性』第13号(2022年3月発行)で発表した。 人口減少が進む地域では、人口減少対策や地域活性化の一助として交流人口の拡大に向けた取組を行ってきている。本論文の考察結果は、そのような地域において必要となる人材の育成を目指す教育プログラムについて検討する際に一助となるものである。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究目的の観点から実施の必要性が新たに出てきた調査については、調査方法・調査項目などを時間をかけて検討し、アンケート調査として実施することができたが、コロナ禍のため、当初計画で予定していた調査は実施することができなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
令和3年度に実施したアンケート調査結果の分析・考察をすすめ、論文としてまとめ上げるとともに、研究目的の達成に向けて必要な調査を行う。その際、当初計画で予定していた方法では実施が困難であると考えられる調査については、社会情勢を見ながら、調査方法を検討し、実施していく。
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Causes of Carryover |
コロナ禍のため、当初計画で予定していた調査を実施することができなかったことにより、次年度使用額が生じた。研究目的の達成に向けて必要な調査を社会情勢を見ながら実施する。そうした調査に使用する予定である。
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Research Products
(1 results)