2019 Fiscal Year Research-status Report
The use of virtual exchange and cross-cultural collaborative learning in higher education
Project/Area Number |
19K00820
|
Research Institution | Kyoto Institute of Technology |
Principal Investigator |
ヒーリ サンドラ 京都工芸繊維大学, 基盤科学系, 准教授 (10460669)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
坪田 康 京都工芸繊維大学, 基盤科学系, 准教授 (50362421)
KENNEDY OLIVIA 立命館大学, 言語教育センター, 嘱託講師 (50816543)
|
Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
|
Keywords | Cultural Sensitivity / Virtual Exchange / Intercultural Exchange |
Outline of Annual Research Achievements |
高等教育の教育ツールとしてのバーチャル交流(Virtual Exchange)の実施と参加者への影響について調査する多国籍・多文化プロジェクトの一環として、本研究が提供する体験学習を通じて、学生はデジタルリテラシー、言語スキル、異文化認識、およびグローバルコミュニティにおいて役立つ能力を養うことを目標に調査を行った。 当該年度は、コミュニケーションの過程の一部として参加者の異文化に対する感受性を測定した。また、参加者のIT技術に対する態度や異文化に対する態度、またそれらの相互関係についてもアンケート調査などを通じて分析した。 上述の指針策定のために、分野横断的・国際的な連携を行った。京都工芸繊維大学の英語科と情報科学センターの教員が技術面・コンテンツ面で連携し、またヨーロッパおよびアフリカの教育機関とバーチャル交流に関する共同研究を通じて連携を図った。 本年度は、十分な成果を上げることができた。まず、ヨーロッパ・モンス大学のJulie Walaszczyk氏が京都工芸繊維大学を来訪し、バーチャル交流に関するワークショップを開催した。筆頭研究者であるSandra Healyは坪田康とともにモンス大学を訪問しバーチャル交流についての検討を行った。Alain Buys氏と桝田秀夫氏は授業内容の面で連携し、共同でそれぞれの学部生同士がバーチャル交流を行った。フィリピンの講師による遠隔授業を行い、授業参加者の異文化に対する感受性の調査研究にとって大きな成果があった。さらにPeter Paul Kithae氏の協力により、アフリカとのバーチャル交流を開催することができた。これらの成果に関して、本年度は計5回の学会発表を行った。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
プロジェクトの最初の年にジュリーWalaszczykは京都工芸繊維大学を訪問し、私達はVEのプロジェクトのセットアップについて話し合った。彼女はワークショップを行い、教員、学生、事務職員が参加しました。私たちは、このプロジェクトに興味を持っていると思われる京都工芸繊維大学の先生方数名に会い、当初は、建築学科とコンピュータサイエンス学科の先生方とのマッチングを目標に、2019年8月にUmons大学を訪問し、そこの先生方にお会いするとともに、ベルギーで開催されたEuroCALLにも参加した。しかしベルギーでは建築学科の先生方とのマッチングがうまくいかず、交流を行うことができなかった。コンピュータサイエンス学科間のマッチングは、今年の秋学期に実施する予定である。また、ベルギーの別の先生がKITの先生とマッチングする可能性もある。 問題点としては、ベルギーと日本のコンテンツ教員の語学力のレベルの違い、異なるスケジュールを調整することの難しさ、英語での交流を希望する教員の確保、最低4名の教員の調整などがある。
|
Strategy for Future Research Activity |
ブルンジの大学との話し合いが進んでおり、2020年秋には交流が予定されている。講座の内容については、先生方で検討を進めている。また、大学側では日本と同じアンケートを学生に実施しており、興味深い結果が得られることを期待している。 また、日本の学生がフィリピンの先生方と協力して、主にプレゼンテーション能力の向上を図るとともに、聞く・話す・読む・書くの4つの言語能力のすべてを練習することを目的に継続・発展させてきた。2019年の交流に続き、2020年秋にも同様の交流を考えている。 初年度はアンケートをKITの1年生全員に、交流前と交流後の2回、関係者の学生に実施した。現在、より日本の状況に適した新しいアンケートを開発中である。コロナウイルスによる自粛要請のため、このアンケートは秋に実施される予定である。
|
Causes of Carryover |
初年度ではヘッドセットやiPad用キーボード等いくつかの機器の購入ができなかったため、次年度ではこれらの機器を購入する予定である。
|