2020 Fiscal Year Research-status Report
The use of virtual exchange and cross-cultural collaborative learning in higher education
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19K00820
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Research Institution | Kyoto Institute of Technology |
Principal Investigator |
ヒーリ サンドラ 京都工芸繊維大学, 基盤科学系, 准教授 (10460669)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
坪田 康 京都工芸繊維大学, 基盤科学系, 准教授 (50362421)
KENNEDY OLIVIA 長浜バイオ大学, 言語教育センター, 嘱託講師 (50816543)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | Cultural Sensitivity / Virtual Exchange / Intercultural Exchange |
Outline of Annual Research Achievements |
前年度に引き続き、高等教育の教育ツールとしてのバーチャル交流(Virtual Exchange)の実施と参加者への影響について調査する多国籍・多文化プロジェクトの一環として、本研究が提供する体験学習を通じて、学生が主体的にデジタルリテラシー、言語スキル、異文化認識、およびグローバルコミュニティにおいて役立つ能力を養うことを目標に、調査及び実践的交流を行った。本年度も、分野横断的・国際的な連携を意識しつつ、アジア、ヨーロッパ、アフリカの教育機関とバーチャル交流に関する共同研究を通じて連携を図った。 まず京都工芸繊維大学の建築学科の学生とベルギーのモンス大学の学生との間で交流型学習を実施した。2020年8月から9月にかけて準備会議を行い、秋学期全体を使って交流を行った。学生たちはペアを組み、さまざまな課題をオンラインで同期的・非同期的に行うことを通して、本物の状況で英語を幅広く練習する機会に触れることができ、それぞれの国について多くのことを学ぶことができた。リサーチスキルとプレゼンテーションスキルが向上した。さまざまなコンピュータ・アプリケーションの使い方を学び、コンピュータ・スキルが向上した。現在もベルギーの学生と連絡を取り合っている学生もいる。 次に、2020年6月から7月にかけて、ブルンジのSummit International Instituteでアンケートを実施した。100件の回答を得て、現在はデータの分析を行っているが、すでに予備的な結果の一部を、8th International Leadership Conferenceで発表した。また、京都工芸繊維大学の大学院生と、ケニアのジョモ・ケニヤッタ工科大学の学生との間で、バーチャルな交流を行った。 さらに、秋学期には、セブ島の教員による京都工芸繊維大学の学生に対するオンラインでの授業を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
コロナウイルス感染対策により教師全員がオンライン授業を強いられ、多くの時間を割いていたため、進捗が遅れている。特に、感染防止のため、大学で学生や他の先生と面会することができず、一緒にプロジェクトを進めることができなかった。また、ヨーロッパやアフリカで開催される国際学会に参加する予定だったが、中止やオンライン開催となったため、予定通りの発表を行うことが難しかった。
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Strategy for Future Research Activity |
モンス大学との交流は、昨年度同様、10月から12月まで、1クラス15人単位の交流の実施を予定している。また、京都工芸繊維大学、関西学院大学、ジョモ・ケニヤッタ工科大学の学生との交流を目指している。さらに、フィリピンのミンダナオ大学芸術科学部教育学科准教授Candice Faye Kristen Lleses氏の学生との間で、1クラス19人単位のバーチャル交流を企画中である。 現在、京都工芸繊維大学とアフリカの大学で実施したアンケート結果を分析中であるが、秋にはフィリピンでもアンケートを実施したいと考えている。
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Causes of Carryover |
本年度はコロナウイルスの影響で学会がオンライン化され、旅費を使用する機会がなくなったため、次年度使用額が生じた。予算の使用計画として、当初の目的を達成できるよう研究計画をもう1年延長することを予定している。もし延長できない場合は、SPSS、Adobe、Articulateなどのコンピュータプログラムや、マンパワーにより予算ををかけ、データをより深く掘り下げることが考えられる。
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