2020 Fiscal Year Research-status Report
優れた英語授業実践のオンライン映像アーカイブの作成
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19K00822
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Research Institution | Shimane University |
Principal Investigator |
猫田 英伸 島根大学, 学術研究院教育学系, 准教授 (80452598)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 英語科教育 / 教員養成 |
Outline of Annual Research Achievements |
2020年度はコロナ禍の影響により、予定していたペースでは研究を遂行できなかった。やむを得ず、一昨年に行った研究の深化と成果発信を軸として大きく三つのことを行った。 一つ目は、2020年度から完全実施となった小学校学習指導要領の下での、小学校における外国語教育(外国語活動、外国語科)の指導と評価の在り方についての検討である。行政、学校教育現場の両面から幅広く情報収集を行い、論点の整理を行った。そしてその成果を著書の形で発信した。 二つ目は、いわゆる「GIGAスクール構想」への対応を念頭に置き、一昨年度に開発した、アルファベットの読み書きに困難さを抱える中学生に対するアセスメントのiPad版から得られたデータを分析し、紙版のデータとの比較を行った。iPad版のアプリを作成するに際しては島根大学の総合理工学部からの助力を得た。結果としては、文字認識プログラムに関する技術的な限界からタッチペン入力で書字能力を測定することは(少なくとも現時点では)難しいという結果にはなったものの、その他の字形や音声の記憶やそれらを関連付ける能力などについてはおおむねiPad版でも紙版と同じ精度で学習者のアルファベットの読み書き処理の特性を捉えることができることも明らかになった。 最後に三つめは、一昨年度に発表した高等学校におけるスピーキング指導についての研究から得たデータを、パフォーマンス評価の妥当性・信頼性の観点から再分析するとともに、オンライン上のシンポジウムで発表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
現在、コロナ禍の影響から、実際に小学校、中学校、高等学校の教室に足を運び、授業実践事例の情報を収集するということが難しくなっているため。
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Strategy for Future Research Activity |
コロナウィルスの感染拡大の状況によるところが大きいが、オンライン上の授業実践例などの活用も現在検討を進めている。当初の計画からは変更を余儀なくされる部分も生じると思われるが、研究の主目的に沿って適宜対応していきたい。
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Causes of Carryover |
コロナ禍の影響により、教育実践映像の収集が遅れていることからアーカイブの開発自体が遅れいている。今年度、研究計画を一部変更し、素材の収集を進めながら並行してアーカイブの開発に着手することとする。
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