2019 Fiscal Year Research-status Report
Develpment of Learning Material for Practical English Education
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19K00841
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Research Institution | Maebashi Kyoai Gakuen College |
Principal Investigator |
長尾 ひろみ 共愛学園前橋国際大学, 国際社会学部, 客員教授 (70289049)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石井 三恵 摂南大学, 教育イノベーションセンター, 教授 (50280178)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 実践英語教育 / 通訳・翻訳技法 / 同時通訳 / トレーニング技法 / 国際バカロレア教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
コンテンツベースの言語学習方法の見学をするため、アメリカの小規模大学College of the Atlantic(COA)を視察した。COAでは、ハンズオンプログラムを達成するために、他国籍の学生に英語を使わずにスペイン語で10週間教える手法を実践していることから、スペイン語教育の担当者との意見交換を行った。その手法とは、文法等から入る教授法ではなく、コンテンツベースの生活会話から始めていることがわかった。コンテンツベースの内容は、文化・習慣、料理、お祭りなどであり、学生が興味を引くであろうと予測されるものばかりであった。10週間の後、学生たちはメキシコのユカタンに出向き、自らマヤ文化の人たちに交じり、インタビューができるレベルまで達するということであった。 イマ―ジョン教育は、自然なことばを使い、文化、料理、工作、アクティビティーをターゲット言語で教える。4技能を一度に身につけるのではなく、聞く、話す、読む、書くの順番に成長するということは同感である。CLILLの発想と同じように思えるが、地域に入ってインタビューはできても、高度な内容の本を読んだり、論文などを書くところまでは到達できないと考えた。 このことから、発達段階に応じた読書経験、概要のまとめなど、批判的・論理的思考に基づいて母語を鍛える必要性を再認識した。したがって、単なるイマ―ジョン教育から踏み込んだん教材作成を次年度の課題とした。 一方、論理的思考を重ね、母語である日本語をどのようにして鍛えるかといった問題を研究協力校である小中高一貫校の先生方の研修に参加させていただき、議論も重ねた。中等教育以降は、教材の選定の議論において、国連学校教員と議論した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
同時通訳トレーニング法を用いて、変換し、定着させることを中高生に試みようとしたが、その機会に恵まれなかった。中高生の学習の妨げにならない時期を選択した結果、年度末に実施を計画したが、COVID-19の感染の恐れから、実施を取りやめた。 このことから、3月末までに行う実施データが取れず、試案はあるが、テキスト作成が遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
本年度は、18歳から25歳までの高校卒業以上の学生に対して、同時通訳トレーニング機材を用いて、同時通訳トレーニング法を試み、実施データを取りたいと考えている。4月以降、その一方で、「学習者は、豊富な知識を母語である日本語での内容理解を高める。同時に、第二言語を用いて論理的構築整理(TOK)をすることで、英語を多角的に運用することができる」等の仮説の下、母語で「考える力」を養成し、思考する人材を育成すること、を実践するために、国際バカロレア教育からのヒントを得て考察を重ねる予定である。
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Causes of Carryover |
書籍購入を考えていたが、時期が間に合わず、購入できなかった。
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