2019 Fiscal Year Research-status Report
大学間・インバウンド・キャリアとの連携による異文化間コミュニケーション能力の育成
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19K00860
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Research Institution | Toyo University |
Principal Investigator |
藤尾 美佐 東洋大学, 経営学部, 教授 (20350712)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小林 猛久 和光大学, 経済経営学部, 教授 (40434211)
村田 和代 龍谷大学, 政策学部, 教授 (50340500)
安達 理恵 愛知大学, 地域政策学部, 教授 (70574052)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 異文化間コミュニケーション能力 / 留学 / キャリア / インバウンド / リーダーシップ |
Outline of Annual Research Achievements |
2019年度は、このプロジェクトの初年度として、先行研究の洗い出しや今後の研究にどう集約していくかを話し合う年度であった。 研究代表者の藤尾は、これまでも長期、短期両方の海外研修の成果と課題を分析しており、本年度は大学英語教育学会(JACET)での発表(発表タイトル:The changes of intercultural awareness and attitude towards different cultures through overseas study)や、国際ビジネスコミュニケーション学会(JBCA)での発表(発表タイトル:海外研修による異文化能力の向上と研修の長期的キャリアへの影響:経営専攻の学生のケース)など、学会発表を中心に成果を発表した。 また分担者の小林とは「Challenges of developing globally-minded leaders in Japan: In comparison with other countries」というタイトルで、ABC学会(Association for Business Communication学会)(アメリカ、デトロイト開催)で、日本初のパネルセッションを催し、日本の大学によるグローバル人材育成を他国と比較して発表するなど、国際的な発信も行なった。 また分担者の安達も、様々な研究会・学会への参加を通じて、現在の日本の留学プログラムの特徴も洗いだし、単なる語学プログラムだけではなく、状況に応じて多様なプログラムの提供があることや、事前学習の大切さなどを明らかにした 以上、本年度より始まったプロジェクトの基礎がためができたという点において、順調で貴重な初年度だったと言える。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2019年度は、このプロジェクトの初年度として、先行研究の洗い出しや今後の研究にどう集約していくかを話し合う年度であった。その観点から、代表者・分担者ともに、学会参加や発表などを通じて、自らの研究を発信するとともに、新たな知識などを得ることができ、プロジェクトの基礎がためができたという点において、順調で貴重な初年度だったと言える。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度は、調査の2年目として、1)留学経験のある学生を集めての討論会や、大学を横断しての討論会、2)オリンピックを契機として増える、インバウンドに関連した交流を、大学の英語教育の中にどう組み込んでいくかなどの調査を予定していたが、新型コロナ感染症の拡大によるオリンピックの延期や、大学の授業スケジュールの変更などで、当初の予定を見直さなければいけない可能性が大きくなってきた。 しかし同時に、多くの大学がオンライン授業へと移行する中で、オンラインを最大限に生かした海外との交流、キャリアとの連結など、新たな取り組みに焦点を移し、オンラインでのアンケートやインタビューなど、研究手法も現状況にあったものへとシフトさせていくことを考えている。
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Causes of Carryover |
年度末に考えていた討論会(留学経験のある学生の討論会)が、コロナ感染症の広がりのため実施できず、謝金などが未使用に終わったことや、香港などを始めとする政治情勢の不安定さから、年度始めに考えていた学会出張などを見送ったため。 本年度は、ひき続きコロナ感染症の動向を注視しながら、オンラインによる討論会やアンケートなど実施する。
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Research Products
(8 results)