2019 Fiscal Year Research-status Report
Second Language Interactional Competence as Observed in Sightseeing Tours and Its Application to English Education
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19K00863
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Research Institution | Kanagawa University |
Principal Investigator |
細田 由利 神奈川大学, 外国語学部, 教授 (70349124)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
David Aline 神奈川大学, 外国語学部, 教授 (70289958)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 第二言語 / 相互行為能力 / 会話分析 / 観光ツアー / 英語教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
2019年度は、 (1) 済州島で韓国人熟練ガイドが行った英語での観光ツアーに研究代表者(日本人)が参加した際のビデオ録画によるデータ収集(2)大学生が英語授業内で英語学習タスクとして行う模擬キャンパスツアー(学生達がガイドと旅行者の役割を演じるロールプレイ)のデータ収集(3)日本庭園での日本人熟練ガイドによる英語観光ツアーに留学生(イタリア人、フランス人、フィンランド人)が参加した際のビデオ録画によるデータ収集(4)収集したデータの転送と保存(5)収集したデータの会話分析の手法に基づいた転写(6)国際学会(ISMBS 2019)での予備研究の論文(Mobility turns for achieving mutual orientation: Lingua franca interaction in an Asian campus tour)発表(7)前年度から保有しているデータおよび新しく収集したデータの双方の分析(8)論文の作成(現在作成中) を行った。 上記(6)で発表した論文では、日本語をリンガフランカとして用いたキャンパスツアーにて、ツアー参加者達がいかにして共通の対象物に注意を向けるかについて言語、身体、相互行為環境の分析を通して示した。 なお、3月に国際学会でこれまでの分析結果をまとめた論文発表の予定であったが、渡航不可能となったために発表辞退となった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
今年度2月まではデータ収集、データ転写、データ分析など計画したことはすべて順調に行った。しかしながら、2月と3月に計画していたデータ収集および国際学会(Hawaii International Conference on English Language and Literature Studies (HICELLS 2022)での論文発表は、新型コロナウィルス感染予防のため、出席できなくなり、発表辞退することになってしまった。発表予定であった論文は改訂して、今後専門誌に投稿したいと思う。
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Strategy for Future Research Activity |
次のことは必ず行うようにする。 (1)3月に発表予定であった論文を改訂し、国際誌に投稿する。(2)現在所有しているデータの転記と分析をさらに進める。 国内外の新型コロナウィルス感染状況を見極めて可能であれば、 (1)第二言語を用いた観光ツアーのデータを国内外で収集する。(2)学生達による模擬観光ツアーのデータを収集する。(3)国内外の学会にてこれまでの研究結果を発表する。
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Causes of Carryover |
2月と3月に予定していたデータ収集(第二言語観光ツアー参加費、調査協力謝金)が新型コロナウィルス感染予防のため、取り消しとなった。また、同様の理由で研究補助のアルバイトの自粛を求めたため次年度使用額が生じた。今後の使用計画としては、パンデミックの状況を見極めながら、ツアーへの参加、留学生などへの調査協力などを行って使用していきたい。
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