2020 Fiscal Year Research-status Report
Second Language Interactional Competence as Observed in Sightseeing Tours and Its Application to English Education
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19K00863
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Research Institution | Kanagawa University |
Principal Investigator |
細田 由利 神奈川大学, 国際日本学部, 教授 (70349124)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
David Aline 神奈川大学, 国際日本学部, 教授 (70289958)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 第二言語 / 相互行為能力 / 会話分析 / 観光ツアー / 英語教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
2020年度は感染症(新型コロナ)の影響で、観光ツアーのデータ収集、国内外での学会発表、および研究協力者の招聘がすべて延期または中止となった。 よって、2020年は次の事を行った。(1) オンラインで学会に出席し、当該研究テーマに関連する研究発表を聴講して、最新の研究結果の情報を得た。(2) 研究を進めるにあたって必要な書籍や雑誌論文を収集し、文献研究を進めた。(3)2019年度までに収集した録画データの転写と分析を進めた。データの転写は発話だけでなく、ジェスチャーや相互行為に関連する周囲の物質などの転写も行った。転写と分析を進めた第二言語を用いた観光ツアーは済州島でのツアー、アントワープでのツアー、台北でのツアー、横浜の三渓園でのツアーである。そのうち、済州島でのツアー、アントワープでのツアー、横浜の三渓園でのツアーは英語を共通言語として行われたリンガフランカツアーであり、台北でのツアーは日本語を共通語として行われたリンガフランカツアーであった。ツアーデータの分析は当該研究の研究代表者と研究分担者で行うと同時に、他の研究者も含めたデータセッション(オンライン)でも行い、データの解釈について議論を交わした。分析を進めるにあたって特に、第二言語ツアーにおいて、ガイドとツアーの参加者がいかにして共通の対象物に注意を配分し共有するのかに注目した。(4) 分析の結果をまとめた論文を8月に国際誌に投稿した。5月初旬にその査読結果(要改訂)が送られてきたため、現在改訂中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
コロナ感染症の影響で、予定していた(1)観光ツアーのデータ収集、(2)学会での論文発表、(3)研究協力者の招聘はすべて中止または延期となったため、研究を進めるのが非常に難しかった。
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Strategy for Future Research Activity |
新型コロナ感染症の影響が収まり次第、観光ツアーの国内外でのデータ収集を再開し、国内学会および国際学会にて分析結果を発表したい。現在、国際学会における発表が2件決定しているが、10月に予定されていた学会は2022年度に延期が決定しているため、可能であれば12月に予定されている残る1件の学会発表を行いたい。 また、現在改訂している論文(第二言語を用いた観光ツアーにおいてガイドと観光客がいかにして共同注意を構築するかについての論文)を仕上げ、国際誌での出版につなげたい。
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Causes of Carryover |
感染症(新型コロナ)の影響で、今年度に計画されていた観光ツアーのデータ収集、学会発表、および研究協力者の招聘がすべて延期または中止となったため。 2021年度は感染症の影響が収まり次第、観光ツアーのデータ収集と学会発表を国内外で行いたい。また、動画編集に適したコンピューターとコンピューターソフトの購入もしたい。
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