2021 Fiscal Year Research-status Report
Second Language Interactional Competence as Observed in Sightseeing Tours and Its Application to English Education
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19K00863
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Research Institution | Kanagawa University |
Principal Investigator |
細田 由利 神奈川大学, 国際日本学部, 教授 (70349124)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
David Aline 神奈川大学, 国際日本学部, 教授 (70289958)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 第二言語 / 相互行為能力 / 会話分析 / 観光ツアー / 英語教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
2020年度に引き続き2021年度も新型コロナ感染症の影響で、国内で観光ツアーのデータ収集を一度行った以外は、国内外での学会発表、および研究協力者の招聘はすべて延期または中止となり、計画した通りの研究活動はできなかった。よって、2021年は次の事を行った。 (1)データ収集のための国内出張(沖縄県)を一度行い、観光ツアーの相互行為をビデオ録画した。録画したデータは現在観察研究中である。 (2)これまでに収集したデータの転写と分析を進めた。データの転写は研究代表者と研究分担者が行っただけでなく、研究助手にも依頼して進めた。データを転写する際には発話だけでなく、ジェスチャーや視線や相互行為に関連する周囲の物質なども注目した。 (3)オンラインおよび対面で研究会やデータセッションに参加して、他の会話分析を専門とする研究者達と分析に関する議論を交わして分析を進めた。 (4)前年度から書き進めていた論文が査読から戻ってきたため必要な改訂を行って国際誌に掲載することができた。この論文は第二言語ツアーにおいて、観光ガイドとツアーの参加者がいかにして共通の対象物に注意を配分し共有するのかに注目して分析した結果をまとめたものである。また、今年度新しく書き始めた論文を国際誌に投稿した。この論文は第二言語を用いた観光ツアーにおいて観光ガイドがツアーの参加者に投げかける質問がいかなる相互行為上の役割を持つのかについて検証したものである。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
新型コロナ感染症の影響で、予定していた(1)観光ツアーのデータ収集、(2)学会での論文発表、(3)研究協力者の招聘がほとんど中止または延期となり、思うような研究活動ができなかったため。
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Strategy for Future Research Activity |
新型コロナ感染症の影響が収まり次第、観光ツアーの国内外でのデータ収集を再開し、国内学会および国際学会にて分析結果を発表したい。現在、国際学会における発表が12月に予定されている他、2023年3月にも国際学会での発表を目指している。 また、2021年度中に国際誌に投稿して現在査読中の論文(第二言語を用いた観光ツアーにおいてガイドの質問がいかなる相互行為上の行為を成し遂げるのかについての論文)が査読から戻り次第改訂して雑誌掲載にこぎつけたい。
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Causes of Carryover |
新型コロナ感染症の影響で、今年度に計画されていた観光ツアーのデータ収集、学会発表、および研究協力者の招聘がほとんど延期または中止となったため。 2022年度は新型コロナ感染症の影響が少なくなり次第、観光ツアーのデータ収集と学会発表を国内外で行うための調査費や旅費として使用し、収集したデータは引き続き研究助手を雇ってデータ処理及び転写を進めたい。
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