2022 Fiscal Year Annual Research Report
Second Language Interactional Competence as Observed in Sightseeing Tours and Its Application to English Education
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19K00863
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Research Institution | Kanagawa University |
Principal Investigator |
細田 由利 神奈川大学, 国際日本学部, 教授 (70349124)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
David Aline 神奈川大学, 外国語学部, 教授 (70289958)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 第二言語 / 相互行為能力 / 会話分析 / 観光ツアー / 英語教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
2021年度に引き続き2022年度前半も感染症(新型コロナ)の影響で、計画した通りの研究活動はできなかった。よって、次の通り2022年度前半のデータ収集は長崎で一度行ったのみである。後半に感染症の影響が少なくなってからは国内で観光ツアーのデータ収集をもう一度行ったほか、国外での学会発表も行った。2022年度の活動は次の通りである。 (1) データ収集のために長崎(5月)と白川郷(9月)に国内出張を行い、日本人ガイドにとって第二言語である英語での観光ツアーに参加し、観光ガイドと観光客の相互行為をビデオ録画した。録画したデータは現在観察研究中である。 (2) これまでに収集したデータの転写と分析を進めた。データの転写は研究代表者と研究分担者が行っただけでなく、研究助手にも依頼して進めた。データを転写する際には発話だけでなく、ジェスチャーや視線や相互行為に関連する周囲の物質なども注目した。 (3) これまでの分析結果をまとめ、2023年1月にThaiTESOL 2023、2023年3月にAAAL2023 で研究発表を行った。ThaiTESOL2023にては観光ガイドが質問をすることを通していかにして自らの話をその時々の観光客に合わせていくのかについての研究結果を発表し、AAAL2023では観光ガイドが観光客に投げかける質問の相互行為上の位置と行為について論じた。 当プロジェクトの研究期間は感染症の影響を大きく受け、収集できたデータの量も限られてしまったものの、非常に興味深いデータを収集することができた。研究期間全体を通じて実施したデータ分析の結果をまとめた論文を2022年度に国際誌に投稿した。この論文は第二言語を用いた観光ツアーにおける観光ガイドと観光客の間の質問と応答の連鎖に注目したものであり、現在査読者のコメントを踏まえて改訂中である。
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