2021 Fiscal Year Research-status Report
熟達英語教員が見出す中高と大学の英語教育の実践知の共通性と差異性
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19K00870
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Research Institution | Seinan Gakuin University |
Principal Investigator |
横溝 紳一郎 西南学院大学, 外国語学部, 教授 (60220563)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田尻 悟郎 関西大学, 外国語学部, 教授 (30454599)
久保野 雅史 神奈川大学, 外国語学部, 教授 (50251070)
柳瀬 陽介 京都大学, 国際高等教育院, 教授 (70239820)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 中高大連携の英語教育 / 熟達教師 / 実践知 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の最終的な目的は、「中学校や高等学校での優れた教育実践を経て大学で英語を教えるようになった熟達教師が、両教育課程での英語教育の実践知にどのような共通性と差異性を見出しているのか」を明らかにすることである。令和3年度は、本研究の最終年度であり、研究分担者A・Bによる英語教育実践と教育理念についての分析をさらに進め、延期したシンポジウムを開催する予定であった。 しかしながら、新型コロナウィルス感染症の影響下で、研究分担者A・Bによる英語教育実践の多くがオンライン授業になり、その結果、大学生とのやり取りも非常に限定したものとなってしまった。また、実践観察と再生刺激法を含む聞き取り調査や、研究メンバーが全員集い共通性と差異性についてまとめることも困難であった。そんな中、令和3年度は、以下のことを行った。 (1)4月~8月 中高大連携の英語教育についての文献収集、(2)4月~7月 研究代表者による大学英語教育実践でのアクション・リサーチの実施、(3)8月18日 研究代表者/研究分担者Cのオンライン会議、(4)9月6日 研究代表者/研究分担者3名のオンライン会議、(5)9月~3月 研究代表者と研究分担者Cによる、令和元年~2年に収集したデータの分析、(6)9月~1月 研究代表者による大学英語教育実践でのアクション・リサーチの実施、(7)3月7日 研究代表者と研究分担者3名のオンライン会議、(8)3月25日 研究代表者と研究分担者3名のオンライン会議、(8)3月30日 研究代表者と研究分担者2名のオンライン会議。 令和3年度中に、それまでの調査結果の公開のためのシンポジウムの開催を予定していたが、新型コロナウィルス感染症の拡大に伴い、研究期間の1年延長を申請することになり、承認された。同シンポジウムは、令和4年8月20日に開催する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
令和3年度に行う予定であったスケジュールは、新型コロナウィルス感染症の影響が継続する中で、当初予定していたように進めることが困難になり、修正を余儀なくされた。 しかしながら、研究分担者A・Bによる英語教育実践と教育理念を分析するための理論的枠組みとして採用した「人間形成型の外国語教育」及び「ソーシャル・ネットワーキング・アプローチ」が、令和3年度中の調査によって、「1. 個人としての自己肯定感を育てること」「2. 社会的スキルを育てること」「3. 教室の外で活きる力を育てること」という、「大学における英語教育がめざすべき3つの目的」へと発展するに至った。 令和4年は、研究分担者A・Bによる英語教育実践が、これらの目的をどのような形で達成しているのか/達成しようとしているのかについて、研究代表者と研究分担者Cが調査を続け、シンポジウムを開催する予定である。これらのことから、「おおむね順調」と判断した。
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Strategy for Future Research Activity |
令和4年度は研究分担者A・Bによる英語教育実践と教育理念についての分析をさらに進め、延期したシンポジウムを、8月20日に開催する予定である。 分析の理論的枠組みとしては、「個人としての自己肯定感を育てること」「社会的スキルを育てること」「教室の外で活きる力を育てること」という、「大学における英語教育がめざすべき3つの目的」を採用する。 令和元年度~4年度の研究プロセスと成果を、書籍という形でまとめ、出版する予定である。
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Causes of Carryover |
令和3年度は、本研究の最終年度であり、研究分担者A・Bによる英語教育実践と教育理念についての分析をさらに進め、延期したシンポジウムを開催する予定であった。 しかしながら、新型コロナウィルス感染症の拡大に伴い、研究期間の1年延長を申請することになり、承認された。同シンポジウムは、令和4年8月20日に開催する予定である。
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Research Products
(1 results)