2021 Fiscal Year Research-status Report
英語モダリティの派生、解釈、そして習得に関する統合的アプローチ
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19K00888
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Research Institution | Takachiho University |
Principal Investigator |
松谷 明美 高千穂大学, 人間科学部, 教授 (60459261)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高橋 千佳子 東京純心大学, 看護学部, 教授 (80350528)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | モダリティ / 統語論 / 意味論 / 認知言語学 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、理論言語学および応用言語学双方の視点から、英語と日本語のモダリティに関する言語現象を比較分析し、モダリティを含む文の生産、解釈されるプロセスにおいて、どのように認知と運用システム上の要素が影響を及ぼすかを分析考察し、日本語母語話者による英語の言語習得のプロセスを探ることを目指す。 話し手の判断等を示す、認識的解釈の法助動詞について、態や時の副詞との関連を探った松谷(2021)では、表現者の判断、感情等認識的解釈(神尾(1989),久野(1990),高見(2011)等参照)はどのようにして生じるのか等に関して英語、日本語のデータを比較分析し、統語・意味・運用の要素が融合しているExclamation feature(E-素性)でのCP照合が話し手の心的含意を生み出すことを明らかにした。 この見解をふまえて、モダリティの習得プロセスの背景を明らかにするために、英語の時の副詞の中でも特にalready, still, yetを含む文における表現者の認識的解釈について、英語母語話者にオンライン上での聞き取り調査を行うことでデータを収集した。そして、これら副詞の階層上の位置関係と表現者の心的含意の度合いの関連性、そして文脈との関係について、統語論(Cinque (1999))、意味論(Hornstein (1977, 1990), )、認知言語学(Moriya & Horie (2002))の視点から分析考察した。また、yetのconjunctionとしての統語的な特徴と認識的解釈との関連性について、分析考察した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
副詞(temporal adverb)を含む認識的解釈される英語のデータをオンライン上で英語母語話者から収集し、理論言語学(統語論、意味論)および応用言語学視点(認知言語学)から、話し手の心的解釈の度合いについて、分析考察した。
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Strategy for Future Research Activity |
更に研究を推し進めるために、英語と日本語のモダリティを含む様々なデータを、英語と日本語のコーパスからデータを抽出し、認知言語学、生成文法、機能文法の視点か分析考察する。英語母語話者と日本語母語話者にさらなる調査をすることで、データを収集し、そして得られたデータの検証を行うことで、英語のおけるモダリティを含む文の習得プロセスを検討する。また、日本語母語話者の英語学習者への調査も実施する予定である。状況をふまえ、オンラインによる調査を取り入れる。
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Causes of Carryover |
コロナの世界的感染が収束しなかったために、海外出張が許可されず、国際学会・会議での発表が出来なかったため。また、対面での調査実験を日本とアメリカでできなかったため。次年度は積極的に海外での調査実験を取り入れ、また国際学会・会議での発表を行う予定。
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