2020 Fiscal Year Research-status Report
英文復唱テストによる文法習熟度の検証ー処理可能性理論と比較して
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19K00897
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Research Institution | Kyoto Sangyo University |
Principal Investigator |
西谷 敦子 京都産業大学, 共通教育推進機構, 教授 (50367942)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 潜在成長曲線 / 英語 / 英文法 |
Outline of Annual Research Achievements |
コロナ禍で急遽オンライン授業になり、そちらの対応に追われ、研究へのエフォートを割くことができなかった。この1年でできたことは資料・図書を読む程度であり、「研究実績」と呼べるようなことが全くできなかったのが実情である。 主に読んだ資料・図書は、縦断的・経年的研究の分析方法、統計手段に関するものである。本課題は横断的研究であるが、縦断的・経年的研究に発展させることを考え、潜在成長曲線を用いた分析について学んだ。潜在成長曲線モデルとは、単に全体の平均値を見るのではなく、個人差を見ることができるものである。個人の出発点の差、個人の伸びの差、それらの関係性を見ることができる。英語力の変化のみならず教育効果を測定・検証するには縦断的・経年的研究も非常に重要であり、この分析手法は今後の研究に活かされると考えている。 なお、この1年(2020年度)に実施予定だった研究計画は2021年度に実施する。筆記テストにおける各文法項目の難易度と英文復唱テストにおける各文法項目の難易度の比較である。横断的研究であり、ラッシュ分析と相関分析を用いる予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
当初の予定では、非英語専攻の学生にパイロットスタディで使用したものと同じ試験を実施し、データの収集・分析の上、パイロットスタディの結果と比較する予定であったが、コロナ禍で急遽オンライン授業となり、そちらの対応に追われ、データ収集が出来ず、従ってそれ以降の作業も出来なかった。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度は対面授業の再開となったため、昨年度に行うことができなかったこと、すなわちパイロットスタディと同条件の試験によるデータ収集・分析・比較を実施する。なお、万が一またオンライン授業となっても、昨年度の経験からデータ収集などをオンラインで実施するなど柔軟に対応できるよう検討済みである。
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Causes of Carryover |
コロナ禍で急遽オンライン授業となったため、当初の計画通りに研究を進めることができず、ほぼ図書類の購入のみとなった。筆記テスト読み取りのためのスキャナーなどは改めて次年度の購入となる。
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