2019 Fiscal Year Research-status Report
CLIL for Food Literacy through Multicultural Cooperative Learning by International and Japanese Students: Needs Analysis and Materials Development
Project/Area Number |
19K00900
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Research Institution | Nakamura Gakuen College |
Principal Investigator |
津田 晶子 中村学園大学, 栄養科学部, 准教授 (30462089)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松隈 美紀 中村学園大学, 栄養科学部, 教授 (40259669)
大和 孝子 中村学園大学, 栄養科学部, 教授 (70271434)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | CLIL / 教材開発 / 食育 / 多文化共生 / 異文化間コミュニケーション / 留学生 / ELF / 言語生活支援 |
Outline of Annual Research Achievements |
初年次である2019年度は、小学校の栄養教諭、大学の栄養士、イタリア人大学教員、カナダ人英語教員、韓国人大学教員に、ご自身がこれまで受けてこられた食育と、日本人と外国人の大学生がともに学ぶ食育の試みについて聞き取り調査を実施し、外国人の長期居住者が知らない日本語(調理器具や野菜の名前など)について、また、日本式の給食への意見などについて、伺うことができた。 多文化間教育の教材開発の事例研究として、多文化社会であるイギリス(異文化間コミュニケーション)とオーストラリア(CLIL)で世界各国の大学教員と一緒に教材とプログラム開発をするワークショップに参加して、実際に作成した教材をもとに、模擬授業をした。2021年度の日本での大学生と留学生向けのセミナーでは、栄養学と調理学の教員と連携しながら、これらのワークショップで習得したことを実践し、参加者を対象に調査する予定である。成果報告として、観光九州アカデミア第14回研究会において、「九州・沖縄の郷土料理の日英教材:食のグローカル人材育成を目指して」を報告した。(2019,8) また、日本人学生対象の食育のCLILについては、現在、栄養士養成校である中村学園大学で1年生後期(実用栄養英語A)で「和食」、2年生後期(実用栄養英語B)で「世界の食文化」を実施中である。これらの実践報告として、「世界の食文化のCLIL」については、“Developing CLIL Program for Japanese Food Culture”として “Trends in Language Teaching”(2020,1)で学会発表をし、参加者と意見交換することができた。「和食のCLIL」については「CLILで学ぶ世界の食文化―食のグローバル人材育成のために―」として、J-CLIL Newsletterに投稿した(受理済み、2020年6月出版予定)。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
CLIL for Higher Education(University of Queensland)、 Designing and Delivering Intercultural Training (LTS Training and Consulting)の2つのワークショップに参加する機会を得たため、ワークショップの成果物として、コースの最後に教材とプログラムを開発し、ファシリテーターや参加者からフィードバックを得ることができた。また、授業実践の報告として、研究会で1件、学会で1件、ニューズレターで1件(受理済み)成果発表することができた。
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Strategy for Future Research Activity |
初年度である2019年度は英語教育、調理学、栄養学の教員の3名での研究であったが、2020年度から英文学士であり、現在は、栄養士養成学科で調理学の教員を務める教員1名が新たに研究分担者としてプロジェクトに加わり、質問紙調査と教材開発、ワークショップ運営を担当する。英語教員と専門教員が協業することにより、内容面と言語面の両方からのアプローチによる食育英語のプログラムを開発する。 今後の研究計画は以下の通りである。 1.2019年度の研究成果を学会で報告する。2.福岡県の大学、短期大学を対象に、外国人留学生に対する食事の配慮や食育について質問紙調査をし、分析をする。3.日本人学生と外国人留学生が共に食育を学ぶCLILのセミナーを実施し、参加者を対象に質問紙調査をし、分析をする。4.3で開発したCLIL教材やアクティビティーについて、成果発表する。
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Causes of Carryover |
年度末に、英語論文執筆をしており、翻訳会社に英文校正を依頼しており、2020年度に精算予定である。
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