2020 Fiscal Year Research-status Report
CLIL for Food Literacy through Multicultural Cooperative Learning by International and Japanese Students: Needs Analysis and Materials Development
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19K00900
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Research Institution | Nakamura Gakuen College |
Principal Investigator |
津田 晶子 中村学園大学, 栄養科学部, 准教授 (30462089)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松隈 美紀 中村学園大学, 栄養科学部, 教授 (40259669)
大和 孝子 中村学園大学, 栄養科学部, 教授 (70271434)
仁後 亮介 中村学園大学短期大学部, 食物栄養学科, 講師 (20565767)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | CLIL / ESP / 食育 / 異文化間教育 / プログラム開発 / 外国人留学生 / ニーズ分析 / 多文化共生 |
Outline of Annual Research Achievements |
3年計画の2年目である令和2年度については、①留学生向けの食育プログラム構築のために、福岡県内の大学・短期大学・高等専門学校を対象とした「外国人留学生の食育に関する実態調査」の実施と②令和3年度に実施する「留学生と日本人学生のための食育セミナー」開催に向けた先行文献研究とCLIL教材とアクティビティーの開発である。 ①については、福岡県内の大学・短期大学・高等専門学校の35 校に対して調査依頼をし、回答が得られたのは 24 校であった(回収率 68.6%)。11 校からは回答が得られなかったが、新型コロナウイルスの影響による緊急事態宣言発令と調査依頼時期が重なり、各校がコロナ禍における業務体制の整備対応に追われていたことが考えられる。 外国人留学生の受け入れ期間については、全体の 75.0%で「長期(1 年以上)」の受け入れをしており、ほとんどの大学で男女ともに「20 歳代」が最も多い年代であった。外国人留学生への食事対応を行っている学校は少なく 12.5%に留まり、行っている食事対応は「ハラル」が 33.3%、「ベジタリアン・ハラル両方」が 66.7% であった。留学生への食育を実施している大学は2 校のみであり、実施している内容として「留学生向け料理教室」、「ランチチャット」が挙げられた。このことから、福岡県の大学においては「留学生に対する食育」が未対応であることが分かった。各大学が希望する外国人留学生向けの食育セミナーは、日本料理に関する内容や外国人留学生に対する体調管理に関する内容も挙げられた。 ②については、各自、専門教員、語学教員の立場から研究を進め、定期的に会議を開催し、情報交換に努めた。 ①②をもとに、3年目の令和3年度は「日本人学生と外国人留学生のための食育セミナー」を実施する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
コロナ禍であったが、共同研究者が同じ大学に所属しているため、適宜、会合を持つことができたため、研究は順調に進んでいる。また、研究成果についても、Zoomにより、学会、研究会で発表することができた。
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Strategy for Future Research Activity |
研究の最終年度である令和3年度は、これまでに得た知見をもとに、「日本人学生と外国人留学生のための食育セミナー」を実施し、参加者を対象とした事前、事後調査を分析する。また、プログラムで活用したアクティビティーやCLIL教材は研究成果として公開する。
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Causes of Carryover |
コロナ禍で、学会がオンライン開催になったため、旅費の使用がなかった。最終年度を迎える令和3年度には、食育セミナー開催と教材開発、学会発表で使用する予定である。
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Research Products
(3 results)