2021 Fiscal Year Research-status Report
How extensive reading improves EFL learners' fluency and proficiency
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19K00901
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Research Institution | National Institute of Technology, Toyota College |
Principal Investigator |
西澤 一 豊田工業高等専門学校, 電気・電子システム工学科, 教授 (40249800)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉岡 貴芳 豊田工業高等専門学校, 電気・電子システム工学科, 教授 (30270268) [Withdrawn]
市川 裕理 豊田工業高等専門学校, 一般学科, 准教授 (50782596)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 多読 / 英語運用能力 / 流暢性 |
Outline of Annual Research Achievements |
英語情報処理の流暢性を高める活動を、日本語を介することなく英語を聞き、読む活動と多読以外の活動にも広げ、2003年度以降に入学した学生が本科1-4年の4年間に日本語を介することなく英語を聞き、読んだ時間、すなわち英語使用時間と、彼らが4年次修了までにTOEIC400点以上取得を申請した比率との関係を分析した。英語使用時間に参入したのは、共通科目では、以前から行われていた1年生の「英語会話」と2008年度に始まった1-2年生の多読授業を合わせて2012-2017年度の4年生で73-75時間、Classroom Englishの実践が本格化した2018-2020年度の4年生で84-96時間、All Englishの「科学英語基礎I」を受講した2021年度の4年生で141時間である(E科以外の他4科)。また、専門科目での多読授業も受けるE科4年生では、2012-2020年度で175-200時間、2021年度で228時間である。 TOEIC400点以上取得を申請した4年生の比率は、E科では2012-2021年度に42-72%で推移していたが、他4科では2012-2017年度の10-19%が、2018, 2019年度は24, 28%に、2021年度には40%に上昇している。 2021年の他4科4年生のTOEIC得点分布は、2006-2010年の分布で最も多かった300-345点の比率が減少して高得点帯に移動、特に450点以上の高得点者比率が増えた分布である。また、300点未満の低得点帯の学生比率は微減にとどまっている。このことから2021年のTOEIC平均点上昇は、中位から上位の学生の得点が伸びたことによるものと推測できる。これらから、多読も含めてのべ170時間程度の英語使用時間を学習活動に組み込むことにより、高専4年生のTOEIC平均点を400点以上に引き上げることができると考える。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナウイルス感染対策のため、2019年度入学者は2020年度前期(2,3年次)の多読授業を対面で行うことができず、多くの学習者が多読を中断したため、ディクテーション得点向上につながる読書形態、学習履歴を十分に分析できていない。2020年度入学者を対象に、英文レベル(YL: Yomiyasusa level) 1.0-1.6、テキスト長2-4千語のテキストによる聴き読みを推奨してきたところ、2017年度以前の入学者に比べてディクテーション平均点は高めで推移しており、このレベルの聴き読みを続けた効果がありそうである。
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Strategy for Future Research Activity |
2020年度入学者において、2021年度の読書形態、学習履歴を分析することで、英文レベル(YL: Yomiyasusa level) 1.0-1.6、テキスト長2-4千語のテキストによる聴き読みの効果を分析する。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルス感染対策で、国外で行われる国際会議での対面発表に必要な海外渡航が許可されなかったため。 2022年度は感染対策が緩和され、海外渡航が許可されるようになることを期待している。
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