2020 Fiscal Year Research-status Report
語彙知識の構造化を促進するウェブ教材の完成とネイティブ度診断テストの開発
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19K00912
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
折田 充 熊本大学, 大学院人文社会科学研究部(文), 教授 (60270386)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
村里 泰昭 熊本大学, 大学教育統括管理運営機構, 教授 (90229980)
小林 景 慶應義塾大学, 理工学部(矢上), 准教授 (90465922)
吉井 誠 熊本県立大学, 文学部, 教授 (70240231)
R・S Lavin 熊本県立大学, 文学部, 教授 (70347699)
相澤 一美 東京電機大学, 工学部, 教授 (00222448)
神本 忠光 熊本学園大学, 外国語学部, 教授 (20152861)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 英単語 / メンタルレキシコン / 自立語彙学習プログラム / ネイティブ度診断テスト / オンライン学習 |
Outline of Annual Research Achievements |
2年目となる本年度は、学習者がオンラインで取り組める、単語の理解を確実にすることから始める、心内辞書(メンタルレキシコン)内の単語のまとまりで「単語クラスター」の構造化を図る、自学語彙学習プログラム Word Cluster Master Program (WCMP) 形容詞版の開発終了を目指した。既に開発を終えている動詞版および名詞版の成果を踏まえて開発を進めた。なお、WCMPにおける学習プログラムのメニューは、形容詞版においても、「提示」(動画:①コア語とクラスター語の関係把握、②目標語を使った英文ペアの確認)→「自己診断」(関連する意味の単語を選ぶ)→「学習」(単語を聞き取る、タイプ入力する など4つ)→「強化」(意味の上で関連する語群に分ける)の7つで構成することとした。本年度は、全12ユニット(各ユニットは4ないし5つの「学習クラスター」から構成)のうち、後半の6ユニットのスクリプト作成、そしてデジタル化まで終了した。これで、予定していたWCMPの開発が終了した。 さらに、英語母語話者の心内辞書を念頭に、学習者一人ひとりを診断し結果をフィードバックする「ネイティブ度診断テスト」の開発に引き続き取り組んだ。WordNet(プリンストン大学)で公開されているsynset(同意語を中心とする単語 クラスター)、およびこれまでの基礎研究に基づき、診断テストのための英単語を選定し、名詞版・動詞版・形容詞版、それぞれ4つのユニットから各1つの 「学習クラスター」を選び、英単語の合計24語で構成する「診断テスト」を開発した。 開発したWCMPのうち、「形容詞6ユニット版」を用いて、ネイティブ度診断テスト(形容詞6ユニット)の実証研究を実施した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
形容詞版 WCMP(全12ユニット、50個のコンテンツ)の後半の6ユニットについて、スクリプトの完成、デジタル教材化を終え、「動詞版」「名詞版」と合わせて、ウエブ上への構築まで終了し、WCMPを本年度(2年目)に完成した。これによって、WCMP完成版に対応する「ネイティブ度診断テスト」full scale版(動詞版・名詞版・形容詞版)を完成することができた。 また、WCMP「形容詞6ユニット版」を用いて、ネイティブ度診断テスト(形容詞6ユニット)の実証研究を実施できた。
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Strategy for Future Research Activity |
WCMP完成版+ネイティブ度診断テストfull scale版の実証研究を、最終年度となる3年目に実施し、統合化された英単語学習システムとしての「WCMP完成版+ネイティブ度診断テストfull scale版」の効果および今後の課題を明らかにする。
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Causes of Carryover |
コロナ禍の中、当初予定していた本科研プロジェクトに関わる、対面による会議や学会参加の中止・延期のため。
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Research Products
(2 results)