2020 Fiscal Year Research-status Report
Development of a Program for Learning Medical Terminology Utilizing Morphological Awareness and Blended Learning
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19K00914
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Research Institution | Saitama Prefectural University |
Principal Investigator |
飯島 博之 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 教授 (80310994)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | ブレンド型学習 / 医学用語 / 連結形 / 接辞 / ARCSモデル |
Outline of Annual Research Achievements |
COVID-19のパンデミックにより授業のすべてがオンライン授業になるという予想外の事態が生じたが、教室における対面授業の部分をリアルタイムのZoom利用の授業に置き換え、オンデマンド型の学習管理システム(MLS)による課題学習と連携させることによりブレンディッドラーニングに近い学習環境を形成するようにした。Keller(2010)に基づいて5段階尺度形式(5:あてはまる,4:わりと当てはまる, 3:どちらともいえない, 2:あまりあてはまらない, 1:あてはまらない)の授業に関する興味度調査(Course Interest Survey)の日本語版を作成し,全指導内容を終えたのち実施した。質問紙調査の結果はそのまま得点化され,RとJS-STARを用いて統計処理された。カテゴリ―毎の回答の平均値は,注意(4.18), 関連性(4.31), 自信(4.30), 満足感(4.45)となっており, 授業として成功したことが示された。正確二項検定(母比率不等)の結果、「医学用語の学習は実際にやってみると、最初に思ったほど難しくなかった。」「新しい医学用語の意味を単語パーツの知識から推測できるようになった。」「今後も医学用語の学習を継続したい。」といった項目において有意差が示され(p < .001), 医学用語学習に関して、(a)自己効力感, (b)形態素に関する意識, (c)学習意欲,が有意に高まっていることが推察される。授業に用いられたテキストや教材に関しても肯定的な有意な回答が得られた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
COVID-19のパンデミックのため大学の授業がすべてオンラインになったが、対面授業の部分をZoomによるリアルタイムの授業で代替することになったため、オンデマンド型の課題学習と合わせてブレンディッドラーニングに近い環境を形成して授業を実施し、授業に対する肯定的な質問紙調査の結果を出すことができた。
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Strategy for Future Research Activity |
当初の予定では2020年度の結果をもって結論をだすことになっていたが、パンデミックのために教室での対面授業に代わりZoomでのリアルタイムオンライン授業で代替することになった。そこで,パンデミックの状況に注意しつつ、2021年度後期の授業では感染対策をとったうえでの教室での対面授業を実施して、対面授業を想定して用意した教材も用いて, 当初の予定通りの形態でのブレンディッドラーニングを実施する予定である。しかし、実際に完全な対面授業でのすべての教材を用いた授業が実施可能かどうかは現時点では確定できない。パンデミックの状況を見つつ慎重に判断したい。
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Causes of Carryover |
研究費の有効活用のため次年度に繰り越した。
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