2021 Fiscal Year Annual Research Report
Development of a Program for Learning Medical Terminology Utilizing Morphological Awareness and Blended Learning
Project/Area Number |
19K00914
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Research Institution | Saitama Prefectural University |
Principal Investigator |
飯島 博之 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 教授 (80310994)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 医学用語 / 形態論的気づき / ARCSモデル / 連結形 / ブレンディッドラーニング |
Outline of Annual Research Achievements |
医療専門職を目指す学生20名を対象とする医学用語学習に焦点を当てた選択英語の授業において、「形態論的気づき(MA: Morphological Awareness)」を喚起する教材を開発し、対面授業とe-learningの連携を図るブレンディッドラーニング(BL)プログラムを実施した。医学用語の学習においては単語をパーツに分解し構造を理解することで学習者のMAが促され、学習が促進されることが期待できる。授業においてはこのコンセプトに基づいて編集、作成された教科書と補助教材が使用された。また、大学の学習管理システムを用いて授業の前後に医学用語の予習、復習を行う環境を整えた。授業最終回においてKeller(2010)が提唱したARCS動機づけモデルに基づく質問項目(Course Interest Survey計34項目)に独自の質問項目も追加した計65項目から成る5段階尺度形式の質問紙調査が実施され、得点化された。Keller(2010)の4区分に関連する質問項目の平均値は注意(4.11)、関連性(4.23)、自信(4.25)、満足(4.37)であり、どの区分においても肯定的な結果が得られた。次に全質問項目を肯定群(5:あてはまる、4:わりとあてはまる)と非肯定群(3:どちらでもない、2:あまりあてはまらない、1:あてはまらない)に分割して直接確率計算(母比率不等)を行ったところ、56項目において有意差が示されたが、「医学用語かるた」ゲーム(表面:英語、裏面:日本語)や医学用語の構造に関して図解した解説資料に関する高い評価が得られた。学習管理システムの課題については理解しやすく、十分な達成感が得られたことが示された。特に、この授業に参加した結果、学習者のMAが有意に高まったことが明確に示された。
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