2022 Fiscal Year Research-status Report
日・中・韓三言語の連携による〈学習者が社会とつながる〉言語教育実践ガイドの開発
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19K00917
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Research Institution | Miyagi Gakuin Women's University |
Principal Investigator |
澤邉 裕子 宮城学院女子大学, 学芸学部, 教授 (40453352)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中川 正臣 城西国際大学, 国際人文学部, 准教授 (30796280)
植村 麻紀子 神田外語大学, 外国語学部, 准教授 (70512383)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 社会 / 協働 / つながり / 連携 / 絵本 / プロジェクト / オンライン / 多言語 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、日本語、中国語、韓国語の三言語連携による〈学習者が社会とつながる〉言語教育の実践とその成果をより広く社会に発信することである。2022年度は、大きく次の3点に取り組んだ。1点目として2021年度の日中韓5大学連携による絵本読み聞かせプロジェクトの実践報告を教師対象のワークショップ、オンライン公開研究会を開催して成果発表すること、2点目として同プロジェクトのデザインと教師間の協働に焦点を当てた論文、継承日本語教育の観点から考察した結果について論文発表すること、3点目として、日中韓三言語連携による防災紙芝居多言語化プロジェクトの実践である。 2022年4月24日に韓国日語教育学会で教師対象のワークショップ、2022年9月9日にオンライン公開研究会を開催し、日本語教育(教員養成課程を含む)、中国語教育、韓国語教育の観点から、学習者の仲介能力を育むプロジェクト学習の意義について明らかにした。 日中韓三言語連携による多言語絵本読み聞かせプロジェクトに関しては、第28回プリンストン日本語教育フォーラムにおいて継承言語教育の視点から考察し、論文化した。日本語、中国語、韓国語の継承言語家庭の保護者に対するインタビューを通し、ゆるやかに継承言語や様々な文化背景を持つ大学生とのつながりが子どもたちの複言語・複文化を豊かに育む可能性があることを明らかにした。 2022年4月から2023年2月にかけて、宮城学院女子大学の教育学科の学生が石巻市日和幼稚園遺族の会有志と協働で制作した防災紙芝居を、韓国語、中国語、やさしい日本語に翻訳、リライトし、読み聞かせ動画を作成するというプロジェクトに取り組んだ。参加学生に対するアンケート調査を実施し、現在分析中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2021年度から2022年度にかけて、日中韓三言語連携による言語教育実践を蓄積し、事例として成果発表することができているため。
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Strategy for Future Research Activity |
2023年度は2021年度と2022年度に実施した日中韓三言語連携による〈学習者が社会とつながる〉言語教育実践の事例を総合的に考察し、2023年12月に韓国日語教育学会の国際学術大会において、パネル発表を行う計画である。さらに、これまでのプロジェクトを総括した内容で〈学習者が社会とつながる〉言語教育実践実践ガイドとなる書籍の発行を目指し、執筆を進めていく。
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Causes of Carryover |
コロナの影響により、学会・研究会がオンライン開催となり、出張費が想定よりもかからなかったため。次年度に学会等の出張費に使用する計画である。
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