2021 Fiscal Year Research-status Report
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19K00919
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Research Institution | Dokkyo University |
Principal Investigator |
中西 貴行 獨協大学, 経済学部, 教授 (10406019)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 英語多読 / リーディング / 英語教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、学生が英語多読を行う際、負荷や制限を設けた場合にどのような結果がもたらされるかを考察することである。関連の研究収集に関してある程度の数が揃った。その研究を一つ一つ詳細に見ながら、参考にできる箇所は本研究に取り込んでいる。特に引用に関しては、最新の研究を取り入れることが重要となるので、論文に反映させていくようにしている。 昨年度のパイロットの実験結果を受け、本年度は実験群と統制群の役割を交換し、どのような結果がもたらされるかを見ていった。こまかな点は分析最中だが、大枠では、1000語以上に制限されたグループの方が制限なしのグループよりも多く読んだ。これは昨年度の結果と同様のもので、示唆の大きいものだと考える。この最初の2年間のパイロットにおいて、統制群1と2を並列させることで、サンプル数の減少にも考慮し、注視した。使用するテストに関しては、カウンターバランスを用いることでテスト効果も考慮した。質問紙についても、同様に行ったが、どちらの群の学生も多読に興味を持って取り組んでいたことが示唆された結果となった。この考察に関しては、次年度に継続して行っていく。 今年度も結果を本来であれば、国際学会で発表しようと考えていたが、コロナの影響で多くの学会が中止となり、本発表においても再考を迫られた。しかし、2022年度に国際学会が開かれる予定で、そこへ研究発表を提出し、受理された。そのため、現時点での研究結果をまとめる準備を行っている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究発表以外は、当初の計画通り進んでいる。今後はさらに、パイロットの結果と本実験の結果を精査し、研究を進めていく。
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Strategy for Future Research Activity |
計画通り進んでいるため、今後においても当初の計画通り進めていく予定である。昨年度と同じになるが、懸念があるとすれば、上記で述べたように学会の延期、キャンセルが相次いでいるため研究上の情報共有が滞らないようにしたいと考えている。ただ、世の中がその状況からの脱却を図っているため、少しづつ学会も開催の兆しを見せている。2022年には、研究発表が受理されているため、そこでしっかりとした発表を行いたいと思っている。
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Causes of Carryover |
研究は計画通り進んでいますが、コロナの影響により学会の延期、中止、もしくはオンラインでの開催が相次いでいるため、旅費の計上が少なくなっています。しかし、次年度はすでに2件の学会開催がアナウンスされているため、ここでの経費が必要となってきています。
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