2020 Fiscal Year Research-status Report
ssessing innovation in academic and linguistic skills in secondary education with a focus on IB-inspired curricula
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19K00928
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
D・G Coulson 立命館大学, 言語教育情報研究科, 教授 (50341988)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
デービス マイケル 立命館大学, 文学部, 教授 (50613197)
Datta Shammi 岡山理科大学, 教育学部, 教授 (20795984)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 教育 / 改革 / 国際バカロレア / アジア太平洋 / 日本 |
Outline of Annual Research Achievements |
編集本の完成を目指してきました。これまでの数十年間、IB教育のシラバスの質は非常に高く評価されてきましたが、一方で、海外に住む英語圏の親の子供にとっては高価な教育オプションであると認識されてきました。特に、シンガポールや香港などのアジア太平洋地域では、このシラバスの人気が高いですが、現地の住民と裕福な欧米人の駐在員との間には大きな所得格差があり、現地の生徒揃ってIB教育を受けられる状況ではありません。英語が第二言語や外国語である国や地域の教育省の目標とIBシラバスが一致するようになってきたことで、この状況に変化が生じてきました。このプロジェクトでは、18人のIBスクールの教員の方の投稿をもとに編集しました。18章のうち10章は、日本における研究課題に焦点を当て、日本でのIB教育の発展について、豊富な記述がなされています。私たち編集者は、1年間かけて各章を集中的に編集しました。特に、執筆者のほとんどが英語を母国語としない人たちなので、彼らをサポートするために努力しました。その結果、2021年の初めに本が出版され、現在はAmazon等で購入できるようになりました。 さらに、日本にいる客員教員や研究者など、一部のライターと良好な関係を築くことができました。特に、この本の中で最も重要な章は、著名な学者であり、IBのティーチャートレーナーでもある方によるもので、広島にあるユニークな県立中高一貫校の事例を取り上げました。この学校は、義務教育課程とIBシラバスの要素の両方を教える学校として、新しいモデルを生み出しました。この研究は、「革新的な」教育改革を探るという本書のテーマに合致するものでした。プロジェクトの最終年には、大阪、東京、仙台、岡山など、国内の各都市でIBシラバスを教えている学校を訪問する予定です。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
コロナ禍による渡航制限にもかかわらず、目標とした書籍の編纂が進み、1冊の本として、既に出版されています。当初、私たちは日本やアジアの国々で、この学術プロジェクトに関係するさまざまな学校や先生方を訪問することを計画していましたが、昨年はそれが叶わず、本の編纂に注力しました。今年度はコロナの状況を見ながら、可能な限り国内のIBスクールを視察したいと考えています。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度はコロナの状況を見ながら、大阪、東京、仙台、岡山など、国内の各都市でIBシラバスを教えている学校を訪問する予定です。IB校で実際に授業している先生方の教室での工夫や、それに伴う心理的変調、生徒たちからの手ごたえ、IB教育がもたらす将来像などを詳しく聞き取りを進めたいと考えています。
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Causes of Carryover |
コロナ禍の為、予定していた学校訪問ができていない状況です。次年度はタイミングを見ながら、国内のIB校を積極的に視察したいと考えている。予算はほぼ旅費の計上になると思われます。
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