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2021 Fiscal Year Research-status Report

新出・菩薩半跏像および金石文の分析による古代日本・朝鮮の弥勒信仰の研究

Research Project

Project/Area Number 19K00999
Research InstitutionKokugakuin University

Principal Investigator

山崎 雅稔  國學院大學, 文学部, 准教授 (40459392)

Project Period (FY) 2019-04-01 – 2023-03-31
Keywords半跏思惟像
Outline of Annual Research Achievements

本年度の研究では、6世紀から9世紀にかけての朝鮮半島における弥勒信仰の展開、半跏思惟像の造像等に関する金石文・文献資料を中心に、当該時期の仏教関係の史資料の整理を進めるとともに、研究協力者のサポートを受けつつ、それらに関する韓国で公表されている研究論文の収集をして既存の成果の把握に努めた。金石文については、公開されている原碑・拓本等の写真資料をもとに、可能な範囲で先行研究における判読成果の検討を行った。文献資料については、古代朝鮮に関する基本史料である『三国史記』『三国遺事』より関連記事を抜粋し、校訂を加えたうえで先行研究の整理、および内容分析を行った。研究論文(学位論文をふくむ)の収集作業では、インド・中国・朝鮮半島の仏教美術史に関する最新の研究情報を入手することができた。
また、植民地時代に朝鮮総督府下で行われた史蹟調査や考古美術展覧会に関する報告文、および同時代の盗掘等に関する新聞記事を網羅的に収集した韓国語図書資料を入手し、これを手がかりにして、韓国慶尚南道地方における弥勒菩薩像の発見当時の状況などが分かる報告書・写真資料を探し出して分析を行った。これらの成果はまとまったものではないが、研究初年度から構築を進めてきたデータベースを見直して、成果の一部をこれに加える作業を行った。
なお、昨年度に引き続き本年度も海外における調査を予定していたが、新型コロナウィルス感染症の蔓延状況を考慮して、実施を控えた。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

4: Progress in research has been delayed.

Reason

新型コロナウィルス感染症の流行にともない、海外渡航を控えざるをえなかった。

Strategy for Future Research Activity

海外渡航ができるようであれば、ポルトガルをはじめとするヨーロッパでの一部調査、韓国での現地調査を実施する。状況が許さないようであれば、国内において文献研究を行うとともに、仏教美術資料に関する古い収集・売買記録について調査を行うなど、本来の研究計画を変更して、所期の目的に接近したい。

Causes of Carryover

海外での調査の実施を予定していたが、新型コロナウィルス感染症の蔓延により渡航が制限されたことから調査を控えた。

URL: 

Published: 2022-12-28  

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