2023 Fiscal Year Annual Research Report
神宮御師資料の新たな発見に伴う信仰の地“伊勢”の総合的調査研究
Project/Area Number |
19K01006
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Research Institution | Kogakkan University |
Principal Investigator |
小林 郁 皇學館大学, 研究開発推進センター, 助教 (90779654)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
谷口 裕信 皇學館大学, 文学部, 教授 (10440835)
浦野 綾子 皇學館大学, 研究開発推進センター, 准教授 (30825774)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 史料研究 / 伊勢神宮 / 神宮御師 / 伊勢信仰 / 墓石群調査 |
Outline of Annual Research Achievements |
当年度は、①古文書・書籍(和本類)調査、②橋村氏墓石群の調査、③企画展の開催、④研究調査報告書(冊子)の作成を主とした。 ①古文書調査を計4回、和本類調査を計17回行った。調査開始時点で古文書は「A-4」、和本類は「B-17」まで調査が完了していたため、当年度は新たに調書を作成するのではなく、これまで取り溜めてきた調書と原史料を照合し、調書記載内容の正誤を確認する作業を中心とした。結果、古文書は「A-1」(1,318点)、和本類は「B-8」(704点)まで確認作業が完了し、古文書については新たに「A-5」7点の調書を取ることができた。なお、令和5年度は本課題研究の最終年度にあたり、研究調査報告書(冊子)の作成を予定していたため、原稿のとりまとめのため調査は4月~8月までの4ヵ月間に留めた。 ②研究調査報告書(冊子)の作成に向け、数回にわたる打ち合わせを通じて再調査が必要な部分を割り出し、その微調整として計3回の実地調査を行った。墓石群の実測図・拓本・銘文等の諸情報については各担当のもとデータ化し、本研究課題で収集した情報を研究調査報告書に掲載することができた。 ③研究代表者が所属する皇學館大学佐川記念神道博物館において、企画展「ある伊勢御師の軌跡-新発見・橋村家伝来資料から-」を開催し、研究成果の一部を公開した。(10/2~11/30) ④本課題研究における5年間の研究成果をまとめた、『神宮御師資料の新たな発見に伴う信仰の地“伊勢”の総合的調査研究 研究成果報告書』(A4版、124頁、250冊)を作成した。本報告書の構成は、「伊勢御師橋村家関係資料」の調査結果をまとめた「Ⅰ部」と、宰記家・主計家の墓石群調査結果をまとめた「Ⅱ部」から成り、それぞれの概説後、「各論」にて各執筆者によるテーマ別の分析・考察を展開している。執筆者は、研究代表者・分担者・協力者の総勢12名である。
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Remarks |
展覧会「ある伊勢御師の軌跡-新発見・橋村家伝来資料から-」(神道博物館)/講演(小林)「家伝資料にみる伊勢御師~橋村一族の歴史と実態~」(公益財団法人伊勢文化会議所)/パネル展示「ある伊勢御師の軌跡-新発見・橋村家伝来資料から-」(三重県生涯学習センター)/講演(小林)「初公開!伊勢御師の家伝資料~橋村一族の軌跡~」(同センター)/講演(谷口)「伊勢御師廃止後の宇治山田旅館業」(放送大学) ほか
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Research Products
(6 results)