2021 Fiscal Year Research-status Report
Revolts and crossing border: Influence of the 1916 revolt in Russia on Xinjiang, northwest of China
Project/Area Number |
19K01015
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Research Institution | Tokyo University of Foreign Studies |
Principal Investigator |
野田 仁 東京外国語大学, アジア・アフリカ言語文化研究所, 准教授 (00549420)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 中央アジア / 移民 / 革命 / 新疆 / カザフ / クルグズ / ドゥンガン |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、中央アジアにおける1916年反乱について、その過程で発生した、東に隣接する中国新疆への逃亡者に焦点を当てるものである。彼らの処遇・送還をめぐる各国間の交渉を分析し、この反乱の広域的な意義を再検討することを目的とする。 2021年度は、遅れて流入した白系ロシア人の問題をロシア側資料に基づいて分析する予定であったが、資料調査が実現しなかったため、イギリスのインド関連文書群に基づき、イギリスのロシアとの協力関係構築のアプローチや、イギリスがもたらした情報に基づく新疆政府の対応を考察した。 上の作業によってここまでの成果のとりまとめに目途がついたため、最終年度中にその作業を終えることを目指して、関連する文献のさらなる収集・整理にも努めた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
依然として予定していた海外調査を実施できておらず資料収集の点で課題が残っている。
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Strategy for Future Research Activity |
海外調査の可能性も念頭におきつつも、国内でも入手可能なデータベース(英国インド庁関連公文書)に比重を移して作業を進めることにしたい。
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Causes of Carryover |
海外調査の断念により、次年度使用額が生じた。次年度においても海外資料調査の可能性を残しつつも、不可能の場合は資料の入手のために図書費として使用する計画である。
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