2021 Fiscal Year Research-status Report
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19K01050
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
浅岡 善治 東北大学, 文学研究科, 准教授 (80347046)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | ソ連 / ソヴィエト / ロシア / ウクライナ / 農村 / 農民 / ネップ / 出版 |
Outline of Annual Research Achievements |
本来「最終」の予定であった2021年度ではあるが、一昨年からの感染症の世界的拡大による一連の研究活動上の制約が年間を通してほぼ緩和されず、さらに2月にはロシアによるウクライナ侵攻まで発生し、初年度以来のロシア、ウクライナ現地での史料調査の遂行はついにかなわなかった。研究費の使用も、状況の改善後の集中的投入を見込んで昨年度と同じくほぼプールに徹したため、関連書籍数冊の購入のみにとどまっている。こうした事情から、年度末に補助事業期間の延長を申請し、先に承認されたところである。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
2021年度は昨年度のような「ロックダウン」こそなかったものの、感染症の再拡大とともに様々な規制が繰り返され、海外への渡航はその計画すらかなわなかった。本研究はウクライナ現地での史料調査の実施が根幹にあり、新規史料の追加も昨年度から完全にストップしている。同様の事情により、学生・院生のアルバイト雇用による既存史料の整理作業も進んでいない。さらにロシアによるウクライナ侵攻により両地域への学術目的での渡航が当面完全に不可能となったため、研究の見通しはさらに不透明となっている。事態の一日も早い終息を祈るばかりである。
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Strategy for Future Research Activity |
感染症の世界的流行に加えてのウクライナ戦争の開始で、研究者の間では「もっぱら欧米の史料に依拠したロシア・ソ連研究への逆戻り」という悲観的観測も現れているが、事態が落ち着いた後には、ロシア・ウクライナ間の相互関係史(つまるところ本研究も「ソ連史研究」としてその一部を成す)、あるいはそれについての両国の理解の齟齬(いわゆる「歴史認識」の相違)が必ずや焦眉の問題として浮上してくるに違いない。何よりも史料上の制約が大きい現段階では、そういった将来的な展開を見据えつつ、本来の研究の着実な推進に努め、同時にとりあえず手持ちの素材で議論できる主題への一時的転進など、現地での史料調査が再開できるまでの暫定的研究作業の在り方を改めて検討していきたい。
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Causes of Carryover |
2021年度は感染症の拡大による諸々の規制が年間を通じてほぼ緩和されなかったため、早期に補助事業期間の延長申請を決定し、状況改善後の集中的投入を期して、研究費の使用も最小限にとどめた。補助事業期間の延長は年度末に無事承認された。
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