2019 Fiscal Year Research-status Report
新学習指導要領が目指す学びの実現を学校との協働で実践する博物館教育の研究
Project/Area Number |
19K01151
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Research Institution | Administrative Agency for Osaka City Museums |
Principal Investigator |
釋 知恵子 地方独立行政法人大阪市博物館機構(大阪市立美術館、大阪市立自然史博物館、大阪市立東洋陶磁美術館、大阪, 大阪市立自然史博物館, 主任 (60626349)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐久間 大輔 地方独立行政法人大阪市博物館機構(大阪市立美術館、大阪市立自然史博物館、大阪市立東洋陶磁美術館、大阪, 大阪市立自然史博物館, 課長代理 (90291179)
石井 陽子 地方独立行政法人大阪市博物館機構(大阪市立美術館、大阪市立自然史博物館、大阪市立東洋陶磁美術館、大阪, 大阪市立自然史博物館, 主任学芸員 (90300970)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 博物館教育 / 博学連携 / 学習指導要領 / 主体的・対話的で深い学び / ワークショップ |
Outline of Annual Research Achievements |
2019年度は、新学習指導要領に対応した博物館と学校連携による教育事業を検討・実践するために、博物館と学校の関係者が継続して協働できる場(博学連携ワークショップ)を立ち上げることを目標に進行した。大阪市教育センター・大阪府教育センターとの連携企画として、8月8日に教員向け研修「教員のための博物館の日」を実施した。この研修では、教員向けの学校でも実践可能な実習や、学芸員による展示解説のほか、これまで大阪市立自然史博物館が行ってきた学校向け事業の紹介を振り返り、以降進行する博学連携ワークショップの企画意図や、以前の博学連携ワークショップの実践を紹介するなどして、博学連携ワークショップへの参加呼びかけを行った。「教員のための博物館の日」の参加者は、幼稚園から高等学校の教員、教員・保育士を目指す大学生など、120名だった。「教員のための博物館の日」では、他の近隣の博物館にもプログラム実施やブース参加をお願いし、学校関係者と博物館が直接顔を合わせ、交流する場としても機能させた。 他、全日本博物館学会や、国立科学博物館が開催している「次期学習指導要領に対応した博物館活用プログラムの開発」検討委員会にも参加し、新学習指導要領や、学校と博物館との連携についての情報収集や意見交換を行った。 第1回の博学連携ワークショップは、3月20日に開催を予定しており、コアとなるメンバーを決めた。テーマは、新学習指導要領と博物館で、博物館と学校関係者双方からの講演者にも依頼していたが、新型コロナウィルス感染症拡大防止のため、開催中止になった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
博学連携ワークショップの企画が遅れ、第1回開催を3月に予定していたが、新型コロナウィルス感染症拡大防止のため中止になった。博物館と学校関係者が集まる場作りをして、一緒に考えるということが主になるため、開催の目処がまだたっていない。
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Strategy for Future Research Activity |
研究の遅れを取り戻したいが、新型コロナウィルス感染症拡大防止のため、研究機関である博物館も6月1日まで休館が決定しており、イベントにいたっては、再開の目処は立っていない。また、博物館の特別展会場の工事休館なども入る予定で、特別展開催の予定に変更があるため、博学連携ワークショップの実践テーマとしていたワークシート作りなどにも計画変更の必要が出てきている。博物館と学校関係者が集う場づくりを主体とした「博学連携ワークショップ」の開催を含め、今年度は、実践可能な形を模索しながら研究計画を見直し、研究を進める。
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Causes of Carryover |
博学連携ワークショップの開催が中止となったため、主に謝金と消耗品の支出がなく、残額が生じた。次年度以降、博学連携ワークショップの開催についてなど研究計画全体を見直すため、残金は、研究計画変更内容に応じて使用する。
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