2023 Fiscal Year Research-status Report
気候変動下における沿岸堆積物の動態と漁場認識―零細金採掘地域をモデルとして―
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19K01158
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Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
川瀬 久美子 愛媛大学, 教育学部, 准教授 (40325353)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
池口 明子 横浜国立大学, 教育学部, 准教授 (20387905)
赤坂 郁美 専修大学, 文学部, 教授 (40574140)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | ASGM / 零細金採掘 / フィリピン / 気候変動 / 環境ガバナンス / 水銀汚染 / 漁場認識 |
Outline of Annual Research Achievements |
2023年12月2日から12月9日まで、研究分担者の池口明子と赤坂郁美がフィリピン・カマリネスノルテ州のホセパンガニーバン市を訪問し、2019年の現地調査の報告と追加調査を実施した。市役所への表敬訪問および報告ののち、 Nakalaya川、 Parang川、Patiao川の集落を訪問し、金採掘の様子や近年の気象災害に関する聞き取り調査を行った。 また、フィリピン大気地球物理天文局(PAGASA)にて、近年の熱帯性低気圧や豪雨災害などに関する聞き取り調査と資料収集を行った。 赤坂 郁美(2024)フィリピン・ルソン島西部における1903年の異常気象の特徴と農作物への影響. 専修人文論集 114, 1-14 赤坂 郁美, 久保田 尚之, 松本 淳(2024)フィリピン北西部における1903年の干ばつの気候学的特徴と農業への影響. 日本地理学会発表要旨集, p.176 2024年3月(口頭発表) 池口明子(2024)アジアの干潟文化論-貝の眼から考えるー. 生き物文化誌学会 2023年12月(口頭発表)
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2020〜22年は世界的な新型コロナの流行で、調査対象地のフィリピンへ渡航することができなかったが、2023度は研究分担者の池口と赤坂が12月に現地を訪問し、2019年の調査結果の報告と追加調査を実施することができた。研究代表者の川瀬が2023年10月〜2014年1月まで体調不良につき病気休暇中であったため、2023年12月の現地調査に参加することができなかった。川瀬が分担している地質資料の分析なども滞っている。
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Strategy for Future Research Activity |
研究代表者・川瀬がマンブラオ湾の海底堆積物のPb210年代測定や珪藻分析を進め、最近約100年間の沿岸環境の変化を明らかにし、ASGMによる植生や土地被覆の破壊との関係、また最近の気候変動との関係について分析を行う。
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Causes of Carryover |
研究代表者の川瀬が2023年10月から2024年1月まで病気休暇を取得し2024年3月まで就業制限があったため、2023年度内に研究費の使用を完了することができなかった。2024年4月から通常職務に復帰しており、堆積物の分析や成果発表の学会出席などで予算を使用する予定である。
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