2022 Fiscal Year Annual Research Report
Religious-folkloric Reconstruction of Study on Ascetics in Mt.Haguro
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19K01197
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Research Institution | Yamagata University |
Principal Investigator |
岩鼻 通明 山形大学, 農学部, 名誉教授 (20167282)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
荒木 志伸 山形大学, 学士課程基盤教育機構, 准教授 (10326754)
原 淳一郎 山形県立米沢女子短期大学, その他部局等, 教授 (10533226)
吉野 裕 帝京大学, 文学部, 准教授 (20742092)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 出羽三山信仰 / 羽黒山 / 月山 / 湯殿山 / 手向 / 即身仏 / 石造物 |
Outline of Annual Research Achievements |
最終年度のとりまとめとして、お世話になった地元の方々へ研究成果を還元すべく、2022年11月26日に鶴岡市羽黒町いでは文化記念館において、研究成果報告会を開催した。2023年3月付けで、研究成果報告書を刊行した。本報告書は追って山形大学機関リポジトリにて公開される予定である。 その内容は、原淳一郎「近世湯殿山信仰の復元」、荒木志伸「本道寺および羽黒山内の石造物」、岩鼻通明「出羽三山信仰の諸相」、吉野裕「昭和・平成期における羽黒山手向とその周辺地域の変化-『月刊 庄内散歩』・『町報 はぐろ』の記録を手掛かりとして-」である。 研究期間を1年間延長はしたものの、コロナ禍にあって、地理学・民俗学・歴史学・考古学に不可欠なフィールドワークを十分に実施することが困難であった。それに代えて、各地の図書館や資料館などでの文献調査や、文献収集に重点を置いた結果として、新たな知見を見出すことができた。 コロナ禍もひと段落した昨今、今回の研究成果を踏まえて、新たな論文および著書の執筆に向けて、代表者と分担者は取り組みを始めている。地理学・民俗学・歴史学・考古学の研究者が協力して、研究課題に取り組んだことは、今後の出羽三山信仰のみならず、東北地方の霊山に関する調査研究に応用できることを確信するものである。 今後は中堅の分担者によって、さらに若手研究者と協力して、新たな創意工夫を盛り込んだ調査研究活動が展開されることを期待したい。
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Research Products
(6 results)