2022 Fiscal Year Research-status Report
混血をめぐる帝国の人類学:オマーンの帝国意識と実践
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19K01211
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Research Institution | Kanagawa University |
Principal Investigator |
大川 真由子 神奈川大学, 国際日本学部, 教授 (70571818)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | オマーン / 移民 / 帝国 / 混血 / エスニシティ |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、これまで帝国史研究からは等閑視されていたオマーン帝国を取り上げ、支配者たるオマーン人の帝国意識と実践を、「混血」という切り口から解明することを目的としている。考察の対象となるのは、19世紀から20世紀中葉にかけて、中東から東アフリカ沿岸部にまたがるオマーン帝国内を移動していたオマーン人およびその子孫である。 年度前半は、これまでの文献研究にもとづき、オマーン帝国史のなかの暗黒部といわれるオマーン人の奴隷制への関与や、現代の「奴隷」についての論文を執筆した。一昨年度来、参加している研究会にて発表をし、意見交換をしながら、編著として上梓する準備を勧め、年度末に出版された。 年度後半は、オンラインでの資料収集やオマーン在住のインフォーマントとの意見交換をし、データの補強を図った。3月には4年ぶりにオマーンを訪問し、フィールドワークを実施した。文献収集のほか、オマーンに出稼ぎに来ているハウスメイドへのインタビューや、「混血」について、現地の知識人らと意見交換をした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
資料講読・分析に関してはおおむね予定通りだが、4年ぶりのフィールドワークで、従来通りのデータ収集ができず、4年間の遅れも完全には取り戻せていない。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度は年に2回の現地調査を計画している。
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Causes of Carryover |
3年間海外調査ができなかったため、前年度より前からの繰越金が多かった。 次年度は、オマーンでの現地調査を2回おこない、旅費で120万円、謝金で30万を使用予定である。
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Research Products
(1 results)