2020 Fiscal Year Research-status Report
インド西部の地方都市における宗教実践とローカリティ形成に関する人類学的研究
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19K01217
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Research Institution | National Museum of Ethnology |
Principal Investigator |
三尾 稔 国立民族学博物館, グローバル現象研究部, 教授 (50242029)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 南アジア / 地方都市 / 寺院と都市空間 / 宗教祭礼 / 女神信仰 |
Outline of Annual Research Achievements |
新型コロナウィルス感染症流行により現地調査が行えていないため、当該年度に公刊・発表執筆しした研究実績はない。但し、2019年度に行った現地調査に基づく中間報告的な民族誌を2021年度末に刊行予定の人間文化研究機構南アジア地域研究国立民族学博物館拠点の成果論文集に寄稿した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
新型コロナウィルス感染症の流行により調査地であるインドが基本的に外国人の入国を認めない措置をとっており、研究課題の遂行のために必須である現地滞在調査が行えていない状況にあるため。
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Strategy for Future Research Activity |
新型コロナウィルス感染症が収束、または新型コロナウィルスに対するワクチン接種の進行により、現地調査が再開できる状況になったら直ちに調査予定地(インド・ラージャスターン州ウダイプル市)に赴き、コロナ後の社会における寺院と祭礼という新しい課題も念頭に現地調査を実施する。それまではインターネットを通じた現地とのコミュニケーションなどにより現地の状況把握に努める。 現地の寺院で行われていた祭礼は英米等のインド系移民の間でも行われている。英米等の移民先への入国が可能になった場合、そちらに調査対象を変更し、グローバルな移民とローカルな起源をもつ寺院祭礼との関係についての調査を行うことも検討する。
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Causes of Carryover |
新型コロナウィルス感染症流行の影響により調査地であるインドへの渡航が全く行えなかったため、現地調査が実行不可能となった。この結果、次年度使用額が生じることとなった。 新型コロナ感染症流行が収束、またはワクチン接種が進み、インドへの渡航が行えるようになったら直ちに現地調査を実施する。インドでの現地調査の見込みが立たないが、英米等への渡航が可能な状況となった場合は、調査予定地出身の移民の間での宗教実践の状況の調査、あるいは調査予定地に関する歴史資料(旧宗主国であるイギリスの大英図書館等に資料がある可能性が大きい)の渉猟のために英米等に渡航し、研究課題に関連する調査に着手することも検討する。
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