2020 Fiscal Year Research-status Report
Theoretical and empirical research about keeping,management and preservation,and property of aprivate forest
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19K01423
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Research Institution | Yokohama City University |
Principal Investigator |
大澤 正俊 横浜市立大学, 国際商学部, 教授 (50305463)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小泉 和之 横浜市立大学, データサイエンス学部, 准教授 (70548148)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 私有林 / 森林所有権 / 森林維持管理 |
Outline of Annual Research Achievements |
4月から9月にかけて、昨年度中断してしまった小田原市経済部農政課林業振興担当者、厚木市環境農政部農業政策課農林土木係担当者、茅ケ崎市都市部環境緑課担当者とオンラインによるヒアリング調査を再開し、各市における森林の所有にかかわる課題点の聞き取り調査などを行った。三市ともにいわゆる所有者不明土地についての調査は、新型コロナ感染症の影響もあって、いつ実施できるか不明とのことで、具体的なデータが収集できないことを確認した。その一方、森林の利用面で森林所有者の高齢化と森林維持管理に課題が共通していることも再確認できた。 8月と9月に神奈川県内の森林所有者へのオンラインでのヒアリングを実施することができた。高齢化に伴い森林経営が困難になっている様子の一端を垣間見ることができた。 10月以降は、ヒアリング調査内容を研究共同者とともに整理を行い、三市のどのようなデータが必要であるか、また、どのようデータならば入手可能かを調査を行い、三市の私有林の減少傾向についてデータで整理を行うなど、既存データを図式化やグラフ化することについて検討を行った。新たに、森林面積の減少傾向と人口減少との相関性なども検討するために三市、日本の人口データをどのように集計するかを検討した。 また、対面でのヒアリング調査は、新型コロナ感染症の終息が見込めないとの判断を行い、今後、対面ヒアリング調査に代わる、森林所有者などへのアンケート調査が実施可能かなどについて検討を行い、アンケート項目の検討なども行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究は3年計画の2年目であり、初年度の研究成果を踏まえ、データ収集とその整理については、おおむね順調に進められている。他方で、現地視察や対面ヒアリングについては、当初の予定通りには実施できない状況であるが、オンラインでのヒアリングが可能な対象者をみつけて実施することもできたので、新型コロナ渦の現状においては、おおむね順調と判断する。
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Strategy for Future Research Activity |
本年度が研究最終年であるため、2年間の研究成果、小田原市、厚木市、茅ケ崎市の森林担当部署職員や森林所有者へのヒアリング調査、三市の森林データ(森林面積とその推移など)、日本の森林面積の推移、森林統計結果を踏まえ、最新の日本国内、神奈川県内の森林データや統計資料の収集を試み、三市の森林の現状を明らかにする。その際に、人口データや諸外国との比較が必要であるかも同時に検討を行い、クロス集計や比較法的な分析を行う。 8月以降からは、研究共同者と研究成果論文の執筆内容について検討を行い、9月からは、執筆作業にも取り掛かる。投稿する論文雑誌などについても早期に決定を行い、論文は2月末を目途に完成をする。
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Causes of Carryover |
新型コロナ感染症の状況が落ち着いた際に、本年度実施できなかった対面ヒアリングおよび山林実態の補強調査のための出張費用としての使用を念頭に置いている。
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Research Products
(1 results)