2021 Fiscal Year Annual Research Report
小さな政府志向の分析:サーベイ実験による民間委託選好の実態とその規定要因の解明
Project/Area Number |
19K01443
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
木村 高宏 金沢大学, 法学系, 准教授 (60377372)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
善教 将大 関西学院大学, 法学部, 教授 (50625085)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 意識調査 / インターネット調査 / 政治意識 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究はサーベイ実験に基づき民間委託を好ましく思う人はどのくらいいるのか,またどのような行政サービスを委託すべきだと考えているのか(RQ:リサーチクエスチョン1),さらにそのような意識を規定する要因は何か(RQ2)を要因配置実験(Factorial Survey Experiment; FSE)によって明らかにする(交付申請書)。 申請3年度(最終年度)は,初年度に「政治・社会に関する意識調査」として実施した民間委託についての意識調査をもとに共著論文を執筆し,査読に対応するとともに、最終年度の調査を行った。 25問程度・1500サンプルで「政治・社会に関する意識調査」として設計・実施した当該調査は、最終年度にあたる2021年の12月中旬に18歳以上の全国の有権者男女を対象にインターネット調査会社にて調査を配信し,回答を得ている。 当該調査は回答者のデモグラフィや政治や社会に対する回答者の考えなどに加え,民間委託等に関するサーベイ実験要素を含んでおり,「民間委託への選好に注目し,それに対する有権者の選好度合いとその規定因を明らかにする(交付申請書「研究の目的」より)」ことを目的とした本研究課題の進行に資するものである。また,「政党要因の効果が含まれていない選好を推定(同)」するため支持政党を訊ねており,申請研究期間内に複数回の調査を予定する本研究課題の3回目の調査としては初回との継続性からも概ね研究目的とその進行管理に適うものであると考えている。 新型コロナウィルスの国内の感染拡大による社会的混乱を鑑み調査の実施が遅れたため、最終の研究論文を期間内に執筆・公表できなかった点が反省点として残る。
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