2019 Fiscal Year Research-status Report
Systemic Guarantee of Efficiency and Effectiveness of Policy Implementation Related to the Scale of Local Governments
| Project/Area Number |
19K01492
|
|---|
| Research Institution | Ritsumeikan University |
|---|
Principal Investigator |
上子 秋生 立命館大学, 政策科学部, 教授 (70378503)
|
|---|
| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
村山 皓 立命館大学, 政策科学部, 授業担当講師 (50230016)
|
|---|
| Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
|
| Keywords | 内部統制 / 懲戒処分 / 民主主義の規模 |
|---|
| Outline of Annual Research Achievements |
我が国の現状の把握及び比較対象とすべき外国の選定等のため、次の活動を行った。
（１）我が国の現状把握のため、村山が、京都府北部地域の基礎自治体について、その内部統制等の「行政の政策実施の効率性と有効性の担保の構造と地方自治体の規模の関係」に関する事項についての調査をおこなった。その内容については、村山皓「規模と民主主義の経験的分析の試み―京都府内の市町村合併の民主的な効果―」（立命館大学政策科学会、『政策科学』２７巻３号、２０２０年３月、２０９頁ー２３１頁）にとりまとめた。
（２）海外との比較研究の基礎とするため、上子が、我が国の内部統制、懲戒処分等についてまとめた資料を作成し、その内容については、9月24日マニラにおいて開催されたEROPA(Eastern Regional Organizasion ofPublic Administration)の2019年度Conferenceで「Indices of ‘Internal Control’ for the purpose of International Comparison」の表題の下、発表した。 また、その内容を踏まえ、「Indices of ‘Internal Control’ for the purpose of International Comparison」（立命館大学政策科学会、『政策科学』２７巻２号、２０２０年３月、１１頁ー２４頁）に掲載した。
（３）海外との比較については、候補とするノルウェーに上子と村山が９月に往訪し、同国ベルゲン大学Department of Comparative Politics のAnne Lise Fimreite教授および Stein Kuhnl教授との打ち合わせを行っている。
また、オスロ大学のDepartment of Political Science のJostein Askim教授とも連絡し、資料等の調査を行った。
|
| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
上記の通り、我が国の現状の整理及び実態調査のための、国内の地方自治体についての実態調査を京都府北部の基礎自治体に関して行ったことにより、本件研究の国内での第１段階を終えた。また、我が国における内部統制制度及び懲戒制度、並びに、行政責任や行政の自由裁量等についての考え方について、海外との比較を図る際に必要となる法制的な現状の把握、及び、海外での比較対象国との比較のための説明資料の作成等を了した。
また、海外の比較対象国との協議の第１段階を終え、今後の内容にかかる検討に入るための準備ができたものと考えている。
|
| Strategy for Future Research Activity |
国内における準備については、今後とも従来の方針通りに継続することを考えているが、海外との比較研究に関しては、現在のコロナ禍により、慎重に見極めた上で、対象国を選ぶ必要があり、当面、事態の推移を注視していきたいと考えている。
|
| Causes of Carryover |
2019年度後半の研究活動について、海外渡航の制限や国内での移動の自粛等があり、予算執行に困難を来したため、翌年度に繰り越すものである。
|
