2021 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
19K01507
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Research Institution | Senshu University |
Principal Investigator |
妹尾 哲志 専修大学, 法学部, 教授 (50580776)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 冷戦史 / ドイツ外交 / 外交史 / 国際関係論 / 国際政治 |
Outline of Annual Research Achievements |
3年目に入る本年度は、交付申請書の計画に沿って、シュミット政権期の独米関係について、西ドイツとアメリカのカーター政権(1977年~80年)をめぐる多国間交渉に関して、EC(欧州共同体)などアメリカを含まない多国間関係の場における欧州内での西ドイツの存在感の増大などを踏まえて考察するべく、関連資料や文献の収集・調査に取り組んだ。具体的には、当該研究テーマについての先行研究に加え、外務省の委託による公刊史料集が出ているため、それらを用いながら時系列的整理を行った。昨年度と同様に、本年度に予定していたボンやコブレンツ、ベルリンなどドイツでの調査についても、新型コロナウィルスの影響を考慮して残念ながら見合わせざるをえなかったが、文献や資料の調査と並行して、次のような研究成果を発表した。まず、シュミット政権期の独米関係を含む第二次世界大戦後の欧州におけるドイツの位置づけを軸とした研究を進め、拙共著『入門講義 戦後国際政治史』(慶応義塾大学出版会、2022年)を発表した。次に、シュミット政権期を含む冷戦時代の変容期に関する独米関係について、これまでの研究成果と併せて単著にまとめ拙著『冷戦変容期の独米関係と西ドイツ外交』(晃洋書房、2022年)を上梓した。そして当該時期の欧州における西ドイツの役割に関連して、西ドイツの東方政策に対するイギリスなど西欧諸国の対応に関して、日本国際政治学会2021年度研究大会の「欧州国際政治史・欧州研究分科会」において、討論者としてコメント・討論を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
昨年度と同様に、3年目にあたる本年度は、シュミット政権期の独米関係について、西ドイツとアメリカのカーター政権(1977年~80年)をめぐる、アメリカを含まない多国間交渉の過程の分析を試みるべく、史料や文献の収集・調査に取り組んだ。ただ予定していたドイツでの調査については、新型コロナウィルスの影響を考慮して見合わせざるをえなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
これまでに取り掛かっているシュミット政権期の独米関係に関する二国間関係及び多国間関係の関連資料や文献収集・調査に引き続き取り組むともに、西ドイツ国内における野党による批判に加え、オイルショックなどの経済危機や過激派のテロなど他の政策との関連における対米関係の位置づけを分析し、国内政治と外交政策の相互作用を考察するべく資料調査に取りかかる。ただドイツへの現地調査については、新型コロナウィルスの影響を考慮しながら慎重に検討する。
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Causes of Carryover |
予定していたドイツでの調査については、新型コロナウィルスの影響を考慮して見合わせざるをえなかったが、海外出張に関する種々の規制がなくなり状況が許せば海外への調査に取り組むことを検討する。
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Research Products
(3 results)