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2019 Fiscal Year Research-status Report

オスマン帝国をめぐる国際関係の歴史的変容:「条約の書」の基礎的研究を通じて

Research Project

Project/Area Number 19K01535
Research InstitutionAichi Gakuin University

Principal Investigator

黒木 真子 (松井真子)  愛知学院大学, 文学部, 准教授 (80711324)

Project Period (FY) 2019-04-01 – 2024-03-31
Keywordsオスマン帝国 / カピチュレーション / 国際法史 / 条約
Outline of Annual Research Achievements

本研究初年度にあたる2019年度は、研究の基盤を固めることに重点をおいた。まず既存研究の整理を内外の最新の研究動向をふまえて行った。さらに研究の主軸となるオスマン帝国のカピチュレーション関連資料の収集を夏期に(8月18日から8月30日)トルコ共和国イスタンブルの資料館や図書館で実施した。
報告者はこれまでにもすでに現地での資料調査・収集を積み重ねてきたが、改めてオスマン帝国における対外関係を再検討するため、トルコ共和国大統領府オスマン文書館(Turkiye Cumhuriyeti Cumhurbaskanligi Devlet Arsivleri Baskanligi, Osmanli Arsivi)所蔵の「諸外国台帳(Duvel-i Ecnebiye Defterleri)」の調査を行った。あわせて同じくイスタンブルにあるイスラム研究センタ―Islam Arastirma Merkeziにて研究論文や研究書の調査・研究も実施した。今回イスタンブルでの調査中には、同時期にイスタンブルに滞在していたアメリカ人の知己の研究者と、カピチュレーションに関する研究動向についての意見交換を行うこともできた。
成果発表としては、カピチュレーションの最恵国条項に関する論文の英訳Most-favored nation clause in the 18th-Century Ottoman Ahdnamesを執筆した。2020年ないし2021年にドイツのシュタイナーSchteiner社より出版予定の英文論文集に所収され刊行される予定である。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

計画初年度に先行研究の整理を進めることができた。またオスマン帝国とヨーロッパ諸国との関係に関する近年の動向についても文献を収集、分析にとりかかっている。
また予定通り、トルコ、イスタンブルにおける文書館および図書館で夏季の海外調査を実施し、資料の収集を行うことができた。

Strategy for Future Research Activity

今年度も海外での資料の収集を予定しているが、新型コロナウィルスの影響で当初計画していた夏季の海外調査実施が難しくなった場合は、2021年2月から3月に延期することも含め検討している。なおこれまで集めた文献資料の読解は鋭意進めていく。
研究の成果としては、オスマン帝国とイギリスの最後のカピチュレーションである1675年文書について、その和訳と解題を執筆中である。またオランダとオスマン帝国との関係およびその日本とオランダ関係への影響に関する英語論文を投稿予定である。

Causes of Carryover

当初予定していた海外調査の際の紙媒体による文献複写代金が、デジタル化普及により減額となったため。

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Published: 2021-01-27  

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