2020 Fiscal Year Research-status Report
Shaping America's Cold War Policy in Southeast Asia: What drove U.S. diplomacy to be more ideological?
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19K01536
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Research Institution | Doshisha Women's College of Liberal Arts |
Principal Investigator |
鳥潟 優子 同志社女子大学, 現代社会学部, 准教授 (60467503)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 国際関係史 / アメリカ外交史 / 欧米関係 / 東南アジア / 脱植民地化 |
Outline of Annual Research Achievements |
アメリカは戦後、世界的覇権を確立して以降、ベトナム戦争やイラク戦争など、長期的視野を欠いた無謀な軍事介入を重ねてきた。それらは個々の指導者らの誤りや体質に問題があるというより、むしろ背後にアメリカ外交の構造的な特徴が隠されていることが強く示唆される。本科研の研究では、ベトナム戦争の泥沼への起点となった40年代から50年代の東南アジアへの介入が、いかに始まり深まっていったのかを実証的に跡付けることで、この構造の解明を目指している。 2020年度は、既に収集していたアメリカ・オランダ・イギリスの各国立公文書館やフランス外務省の史料に基づいて、アメリカがインドネシア独立戦争に国連通じて介入を行い、オランダに植民地からの撤退を受け入れさせることに成功したプロセスや、中国の共産化による東南アジア情勢への影響をめぐるアメリカ政府内の分析を中心に検証した。このように前年度から引き続いて、アメリカによる「アジア冷戦の論理」の創造・増進と、同盟各国の地域秩序構想や「東南アジア」観の考察を続けている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナ感染症の蔓延による海外渡航の制限のため、2020年度中に予定していた米国や欧州における史料収集が困難になったため。他方、新たに刊行された史料を入手すると共に、インターネットで新規に公開された史料も広く参照しながら、研究を着実に進めている。
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Strategy for Future Research Activity |
今後、ワクチン接種の促進などによる新型コロナウィルス感染症の蔓延の状況や公文書館の開館状況・入館の条件などをにらみながら、史料収集を再開させたい。米国(国立公文書館、議会図書館、トルーマン大統領図書館)及び蘭仏英の国立公文書館などで史料収集を行う予定である。同時にデジタル資料の購入も進め、実証研究の密度を高めながら、引き続き論文の執筆を進めて学会誌へ投稿し、昨年の遅延を取り戻す予定である。
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Causes of Carryover |
主として新型コロナ感染症流行による海外渡航の制限により、史料調査を米国や欧州で行うことが困難であった。
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