2019 Fiscal Year Research-status Report
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19K01546
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
宮川 栄一 神戸大学, 経済学研究科, 教授 (10467673)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 大学授業 / ゲーム理論 |
Outline of Annual Research Achievements |
「大学授業のゲーム理論分析」という題目の研究報告を学内の公開セミナーで行った。主要結果として、授業での合格率を外生的に規制することと、教員が授業に投入する努力量との関係を明らかにする命題を提示した。合格率が規制されている場合は、教員がコストを払って学生の勉強コストを下げることで、学生の効用は上がるという命題が理論的に証明できる一方、規制がない場合は勉強コストを下げることでかえって学生効用が下がる場合があることを示した。そのメカニズムの説明および現実性を持つ具体例の提示も行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
大学教育については、理論モデルの改善方法について様々な観点から検討を行った。特に合格率規制にまつわる現実的問題点や教員の動機付けや評価、学生の反応、分布関数の一般化、などの観点から検討を行った。教員の教育投資への動機については一定の成果を得たが、一般的なモデルへの拡張を模索中である。新卒一括採用については、それと深い関係にあると考えられる縦社会の観点からのモデル作りを検討中である。論点整理を行うとともに、関係分野の文献を精査している。
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Strategy for Future Research Activity |
特に大きな方針変更はなく、これまでの延長で研究を続行する予定である。
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Causes of Carryover |
特段の理由はないが、必要な支出額が少なかったため。
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