2020 Fiscal Year Research-status Report
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19K01546
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
宮川 栄一 神戸大学, 経済学研究科, 教授 (10467673)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | ゲーム理論 |
Outline of Annual Research Achievements |
事実はAであり、それが相手にも分かっているのにも関わらず、あえてBと発言する、ということが頻繁に行われる。なぜそういうことを言うのか、を説明しうる理論がいくつか考えられるが、そのなかの1つに着目し、それに基づくゲーム理論モデルを構築することができた。利得関数には自然な動機を採用しつつ、事実と違う内容の発言を行い、その意図が相手には伝わり、しかもそれを行う強い動機が存在する、という現実を説明・再現することに成功している。しかし、再現できるどうかはゲーム構造の細部に繊細に依存しており、それが現実とどう対応しているのかは今後の検討課題である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
ゲーム理論モデルの設定・テーマが当初予期していたものと異なっているが、意義のあるモデルの作成はできているので,特に問題はないと考えている。
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Strategy for Future Research Activity |
以前から検討していたモデルは引き続き検討を続けていきながら、他のモデルについても適宜検討し、生産性・成功率が高いと考えられる方向を柔軟に選択していく。
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Causes of Carryover |
特段の理由はありません。
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